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【市況】<マ-ケット日報> 2024年4月23日

 23日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比113円高の3万7552円だった。米国市場で半導体などハイテク株が久々の反発を見せたことで朝から買いが入り、日経平均は一時400円近い上げ幅を示現した。買い一巡後は上値が75日移動平均線(3万7996円)に上値が接近したこともあって勢いが萎む展開。今週は日米で主要企業の決算発表が本格化するうえ日銀の金融政策決定会合も控えており、これ以上買い上げにくく様子見せざるを得ない状況となっている。

 昨日の米国市場は中東問題への警戒感が和らぎダウ平均は3日続伸した。イスラエルとイランの報復合戦が目先収束に向かう流れとなったことに加え、原油相場も上げ一服しインフレ要因のひとつが薄れつつあることが好感された。ナスダック指数とS&P500種指数が前日までに6日続落し、ともに2カ月ぶり安値となっていたことも値頃感による買いを誘った様子。この日の反発で米国株の下げは目先収まったが、今週の主要企業の決算にはなお神経を使う展開になるだろう。

 さて、東京市場は米株高に乗って日経平均が戻りを試す動きとなったが、75日移動平均線や心理的節目の3万8000円というカベに遮られ、直前で失速する状況となっている。柱の半導体人気がやや曲がり角を迎えているうえ、当初見込まれていた米利下げが遠のいていることが響いているようだ。円相場はわずかだが直近の安値を更新しているものの本日はあまり材料視されていない。(ストック・データバンク 編集部)

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