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【市況】23日の株式相場見通し=続伸、欧米株高を受け戻り歩調続く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は前日に続き値ごろ感からの押し目買いや空売り筋のショートカバーが優勢となり、日経平均株価は続伸する公算が大きい。3万7000円台後半に水準を切り上げる展開が想定される。前日の欧州株市場はほぼ全面高様相となったほか、米国株市場でもNYダウが一時450ドルを超える上昇を示すなど、買い気の強い地合いとなった。中東情勢に対する過度な不安心理が後退し、ハイテク系グロース株を含めた幅広い銘柄に投資資金が流入した。これまでハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下値模索が続いていたが、この日は米長期金利の低下を背景に7日ぶりに上昇に転じている。調整色を強めていたエヌビディア<NVDA>が4%を超える急反発をみせたのをはじめ半導体セクターに買いが流入、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶりに切り返しに転じている。東京市場では前週末に日経平均株価が1000円あまりの大幅安を強いられたが、週明けはリバウンド狙いの買いが表面化した。きょうも欧米株高を受けリスク選好の地合いが見込まれる。外国為替市場で1ドル=154円台後半まで円安が進んでいることもあり、半導体関連株の切り返しが期待されるところ。一方、本格化する企業の決算発表を横にらみに個別には好業績株が買われる一方、決算内容が芳しくない銘柄は売りの対象となりやすく、神経質な展開となることも予想される。

 22日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比253ドル58セント高の3万8239ドル98セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同169.295ポイント高の1万5451.305だった。

 日程面では、きょうは2年物国債の入札、3月の食品スーパー売上高、3月の全国スーパー売上高など。海外では4月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)、4月の米PMI(S&Pグローバル調査・速報値)、3月の米新築住宅販売件数など。

出所:MINKABU PRESS

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