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【材料】ベイシス---2Q売上高28.84億円、連結にあたり通期業績予想を公表

ベイシス <日足> 「株探」多機能チャートより

ベイシス<4068>は14日、2024年6月期第2四半期(23年7月-12月)決算を発表した。売上高が28.84億円、営業損失が0.67億円、経常損失が0.68億円、四半期純損失が0.58億円となった。2024年6月期第2四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、対前年同四半期増減率については、記載していない。同社の事業領域であるモバイルエンジニアリング分野においては、通信キャリア各社が足元の設備投資を抑制するとともに、今後もコスト抑制要請は続くことが予想される。一方で通信事業者以外では、IoTエンジニアリングサービスで展開しているスマートメーター設置サービスにて生活インフラ業界におけるスマートメーター設置が進み、引き続き堅調に推移している。また、製造した機器の初期設定などを行うキッティング案件や、取引先に常駐して行う保守・運用案件など、機器設置以外のサービスを拡充しており、IoTデバイス製造後の全工程を一貫して受注できるサービスが整ったと報告している。それらのサービスを支えるSaaS「BLAS」についても機能追加され、IoT領域におけるBPaaS ※モデルのPhase1が完了、第2の事業の柱に向けて順調に拡大していると発表した。営業体制も拡充し、取引先も順調に増加している。※BPaaSとは、組織における特定の業務プロセスを外部企業へアウトソーシングし、外部企業の知見およびITツール(SaaS)の力を借りて、業務効率化を実現するサービス。 BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の進化版とも呼ばれている。また、中期経営計画の方針に基づきサーバーやネットワーク関連のITインフラ領域への事業拡大を進めるため、人材サービス事業を展開するアヴァンセ・アジルの全株式をインターライフホールディングスより取得した。アヴァンセ・アジルは同社と同じ通信業界において人材派遣事業を営んでおり、特に幅広いNTT グループ企業を主たる得意先としてサービス展開を行っている企業となっている。それらにより営業・マーケティング網を相互活用することによる営業上のシナジーを見込んでいる。サービス別の売上内訳としては、モバイルエンジニアリングサービス17.80億円、IoTエンジニアリングサービス10.09億円及びその他0.94億円となっている。同日、2024年6月期通期の連結業績予想について公表した。売上高が70.35億円、営業利益が1.27億円、経常利益が1.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.79億円としている。

《SO》

 提供:フィスコ

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