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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):カネ美食品、JR東海、サッポロHD

カネ美食品 <日足> 「株探」多機能チャートより
■カネ美食品 <2669>  3,100円  +20 円 (+0.7%)  本日終値
 カネ美食品<2669>がしっかり。6日の取引終了後、11月度の月次売上高を公表した。全社合計の売上高は前年同月比8.0%増の70億2200万円となった。増収率は10月度(7.8%)を上回る水準で着地しており、業況を好感した買いが入ったようだ。テナント事業の売上高は同1.3%増、外販事業の売上高は同14.7%増となった。

■JR東海 <9022>  3,580円  +13 円 (+0.4%)  本日終値
 JR東海<9022>が頑強な動き。SMBC日興証券は6日、JR東海の目標株価を4120円から4200円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。「のぞみ1時間12本」ダイヤなどにより、ビジネス需要のコロナ禍前の水準への回復が期待されると指摘。新幹線定期外収入は中長期的に伸長すると想定する。同証券はJR東海の25年3月期営業利益予想を5630億円から5840億円に見直した。

■サッポロHD <2501>  6,072円  +6 円 (+0.1%)  本日終値
 サッポロホールディングス<2501>が3日続伸し、年初来高値を連日で更新した。6日の取引終了後、シンガポールの投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズがサッポロHDの株式の買い増しを続けていたことが判明し、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、3Dの保有割合は10.56%から11.73%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて、経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は11月29日。

■楽天銀行 <5838>  2,500円  -238 円 (-8.7%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 楽天銀行<5838>が急落。6日の取引終了後、親会社である楽天グループ<4755>が保有する楽天銀の株式に関し、海外市場における売り出しを行うと発表。需給面での悪影響を懸念した売りが優勢となった。7日、売出株数は2455万株で、売出価格は1株2470円とすると発表した。売り出し後も楽天銀は楽天グループ<4755>の連結子会社となるとしている。

■ハーモニック <6324>  3,850円  -285 円 (-6.9%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が反落した。6日の取引終了後、海外市場での株式売り出しを決議したと発表。トヨタ自動車<7203>が保有する全株式を売却する。株式需給への短期的な悪影響を警戒した売りが膨らんだ。売出株数は437万9400株で、売出価格は7日から11日までのいずれかの日に決める。ハーモニックは売り出しによる需給への短期的な影響を和らげるため、取得総数70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.73%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。政策保有株式を見直す動きが進むなか、ハーモニックはトヨタの売却意向を確認した。海外での売り出しにより、海外機関投資家比率の向上を通じた株主層の拡充と株式の流動性向上を図る。トヨタとは引き続き良好な取引関係を継続していく。

■良品計画 <7453>  2,203.5円  -78 円 (-3.4%)  本日終値
 良品計画<7453>や資生堂<4911>が後場に下げ幅を拡大。中国税関総署が7日発表した11月の貿易統計では、輸出は前年同月比0.5%増加となった一方、輸入は同0.6%減と、市場予想に反してマイナスとなった。中国国内の内需停滞リスクが意識され、中国消費関連とされる銘柄群に下押し圧力を掛けたようだ。ピジョン<7956>も軟調に推移する。

■INPEX <1605>  1,963円  -58 円 (-2.9%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比2.94ドル安の1バレル=69.38ドルに下落。70ドルを割り込み6月下旬以来の安値水準に落ち込んだ。米ガソリン在庫が予想を超えて増加したことで原油市場の需給悪化が警戒された。米国や中国の景気減速に向けた警戒感も台頭している。

■オーエス <9637>  4,125円  +700 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 オーエス<9637>が急騰。6日の取引終了後、阪急阪神ホールディングス<9042>がオーエスに対し、完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株5000円。オーエスの株価はTOB価格にサヤ寄せする形となっている。買付予定数の下限は141万7000株で、上限は設定しない。阪急阪神は大阪・梅田エリアの再開発を進めるうえで、不動産を保有するオーエスとの相乗効果を生み出していく。TOB成立後、一連の手続きを経て、オーエスは上場廃止となる見込み。東京証券取引所は6日、オーエス株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■東京機械製作所 <6335>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 東京機械製作所<6335>がストップ高。6日、同社の主要株主だったアジアインベストメントファンドを被告として、東京機株の短期売買取引による利益の提供を求める訴訟に関し、東京地方裁判所が被告に対し、東京機に約19億4000万円の支払いを命じる判決を言い渡した。収益面へのプラス効果を期待した買いが集まったようだ。東京機は6日の取引終了後、アジアインベストメントファンドにより控訴された場合は、引き続き適切に対処するとしたうえで、業績への影響を含め、今後開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとのコメントを公表した。


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