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【市況】19日の株式相場見通し=大幅反落、米長期金利上昇でリスクオフ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 19日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売りがかさみ、日経平均株価は大きく下値を探る展開となりそうだ。前日は欧州株市場が総じて軟調だったほか、米国株市場でも米長期金利の上昇を嫌気して、ハイテク株などを中心にリスク回避目的の売りが目立つ地合いとなった。発表された9月の住宅着工件数がコンセンサスを上回る強い内容で、FRBの金融引き締めスタンスが長期化することへの警戒感が高まった。米10年債利回りが2007年7月以来約16年ぶりとなる4.9%台まで上昇したことで買い手控えムードを助長している。NYダウは取引後半に下げ幅を広げ330ドルあまりに達した。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下落率は1.6%強とNYダウを上回っている。中東での紛争が激化するなか、地政学リスクも引き続き意識されており、きょうの東京市場でも投資家のセンチメントが弱気に傾きそうだ。外国為替市場で足もと円安方向に振れていることは株価の下支え材料となる可能性もあるが、押し目に積極的に買い向かう動きは期待しにくい。日経平均は3万2000円台を大きく下回り、3万1000円台半ばまで水準を切り下げるケースも考えられる。

 18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比332ドル57セント安の3万3665ドル08セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同219.445ポイント安の1万3314.302だった。

 日程面では、きょうは9月の貿易統計、実質輸出入の動向など。海外では韓国の金融通貨委員会(韓国中銀の政策金利発表)、9月の中国70都市の新築住宅価格動向、9月の米景気先行指数、9月の米中古住宅販売件数、週間の米新規失業保険申請件数など。このほかパウエルFRB議長の講演が予定されている。

出所:MINKABU PRESS

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