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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セルソース、UBE、INPEX (訂正)

セルソース <日足> 「株探」多機能チャートより
■セルソース <4880>  2,176円  -84 円 (-3.7%)  本日終値
 セルソース<4880>が安い。同社はきょうから東証グロースから同プライム市場へ上場市場区分が変更されているが、同時に先月19日に発表した公募増資と売り出しの受渡日を迎えており、募集に応じた投資家からの売りが出たようだ。発行価格は2176円で決まっており、利益確定の動きが膨らんだ様子だ。

■UBE <4208>  2,317.5円  -84.5 円 (-3.5%)  本日終値
 UBE<4208>は反落。SMBC日興証券が5日付で投資評価「2」から「3」へ、目標株価を2300円から2100円へ引き下げたことが売り材料視された。同証券によると、主力製品であるカプロラクタム(CPL)と誘導品について、業績の低迷が構造的に続く可能性が高いと指摘。また、機能品の規模が依然小さく、全社業績の明確な牽引役となるのに時間を要するともみている。更に、株式市場での超大型ダイキャストマシンへの期待にはやや過熱感があるとしている。

■INPEX <1605>  1,916.5円  -46.5 円 (-2.4%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が6日続落。急上昇を演じてきた石油株に対する利益確定売りが続いている。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.91ドル安の1バレル=82.31ドルに下落し、8月下旬以来、約1カ月ぶりの水準に値を下げた。米エネルギー情報局(EIA)が4日に発表したガソリン在庫が増加し需給悪化が警戒されたほか、足もとで発表される米経済指標も軟調なものが多く原油需要の減少が懸念されている。

■トーセイ <8923>  1,865円  -34 円 (-1.8%)  本日終値
 トーセイ<8923>が急落した。5日の取引終了後、23年11月期第3四半期累計(22年12月~23年8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比21.4%増の667億1000万円、最終利益は同30.5%増の93億6400万円となった。最終利益は通期計画(前期比9.1%増の93億8800万円)とほぼ同水準となった。第2四半期の決算発表時点ですでに通期計画に対する最終利益の進捗率が高水準にあり、業績の上振れを期待していた投資家が一定数、存在していたなかにあって、今期の業績予想が据え置かれたことによって失望売りが促されたようだ。不動産再生や不動産開発、不動産ファンド・コンサルティング事業が増収増益となった。

■クシム <2345>  406円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 クシム<2345>が3連騰。同社は学習ソフトの製販を祖業とするが、現在はIT人材の派遣やブロックチェーンサービス(暗号資産)分野に特化している。5日取引終了後、子会社チューリンガムが博報堂キースリー、Stake Technologies、博報堂DYメディアパートナーズと共同で、企業のトークン活用施策を総合的に支援するソリューション「まるごとトークン」の提供を開始したことを発表、これを材料視する買いを呼び込む形となった。

■キャスター <9331>  2,219円  +400 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 キャスター<9331>が急伸。4日に東証グロース市場に新規上場し、上場2日目に公開価格760円の3.1倍にあたる2319円で初値をつけた。ただ、初値形成後に急落しストップ安の1819円で引けたことから、この日は下げ過ぎ感から買い戻しの動きとなっているようだ。直近IPO銘柄ならではの値動きの軽さを受けて、短期筋による値幅取り狙いの動きが活発化しているようだ。

■日本アイ・エス・ケイ <7986>  1,670円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 日本アイ・エス・ケイ<7986>がストップ高、年初来高値を更新した。政府が6日、物流業界のトラック運転手の不足が懸念される「2024年問題」に関する関係閣僚会議を開き、緊急対策をまとめたと伝わった。このなかで、消費者が「置き配」を選んだ際に、買い物で利用できるポイントを付与し、運転手の業務負担の軽減を図る新たな取り組みを進める方針が盛り込まれたという。日本ISKは耐火金庫や書庫ロッカーを手掛けつつ、宅配ボックスや宅配ロッカーのOEM(相手先ブランドによる生産)を行っているとされており、今後の特需を期待した投資家の買いが集まったようだ。

■三陽商会 <8011>  2,258円  +400 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 三陽商会<8011>がストップ高。6日午前11時、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と年間配当予想の修正を発表。最終利益の見通しを25億円から28億円(前期比29.9%増)に引き上げた。年間配当予想は59円から88円(同33円増配)に大幅に引き上げた。新たにPBR(株価純資産倍率)改善計画を公表し、配当水準を段階的に向上させる方針を示しており、これらをポジティブ視した買いが集まった。売上高は610億円から615億円(同5.5%増)に見通しを上方修正した。春夏物のプロパー商材が好調だったほか、値引き販売の抑制も計画通りに進み、8月中間期の業績が想定を上回った。PBR改善計画では配当水準に関し、24年2月期のDOE(株主資本配当率)を3%、25年2月期のDOEを4%とする計画を明らかにした。

■サイネックス <2376>  793円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 サイネックス<2376>は大幅続伸し年初来高値を更新した。5日の取引終了後、鹿児島県志布志市と「AIチャットボット導入業務」に関する契約を、また北海道苫小牧市と「AIチャットボットシステム導入及び運用・保守業務」に関する契約をそれぞれ締結したと発表しており、好材料視された。サイネックスが提供する「AIチャットボット」は、参加する都道府県及び市区町村が共同で利用できる総合案内のAIチャットボット。共同利用のため、参加する自治体すべての情報を効率的に学習し、賢く成長したAIを各都道府県及び市区町村別に構築したシステムに反映。利用者は、それぞれの地域に即した回答(FAQ)を24時間365日利用することができるようになるとしている。

●ストップ高銘柄
 ギグワークス <2375>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 アクセスHD <7042>  1,235円  -440 円 (-26.3%) ストップ安   本日終値
 アララ <4015>  762円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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