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【市況】10日の株式相場見通し=軟調な展開か、米CPI前で買い手控え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は売り買い交錯のなかもやや軟調な地合いが想定され、日経平均株価は前日終値を下回る水準でもみ合いとなりそうだ。前日の欧州株市場は主要国の株価が総じて高かったが、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落、取引終盤に下げ幅を広げる引け味の悪い展開となった。7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、押し目に買い向かう動きも限定的で、半導体関連などハイテクセクターを中心にリスク回避目的の売りがかさんだ。米政府の中国に対する投資規制強化の動きがハイテク株の重荷となっている。これを受けて東京市場でも目先は様子見ムードが広がりそうだ。日本時間今晩に発表される米CPIの内容を見極めたいとの思惑から上値が重い地合いが予想される。一方、国内の長期金利が低下傾向にあり、外国為替市場でドル高・円安基調にあることは輸出セクター中心に株価の下支え材料となる。また、中国が日本への団体旅行を解禁する方向にあることがインバウンド関連などに追い風材料となりそうだ。なお、きょうはオプションSQ算出日にあたり、寄り付きはやや不安定な値動きとなることも考えられる。

 9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比191ドル13セント安の3万5123ドル36セントと続落。ナスダック総合株価指数は同162.308ポイント安の1万3722.016だった。

 日程面では、きょうは7月の企業物価指数、7月のオフィス空室率、6月の特定サービス産業動態統計など。また、株価指数オプション8月物の特別清算指数(オプションSQ)算出日となる。海外では4~6月期フィリピンGDP、インド中銀の政策金利発表、7月の米消費者物価指数(CPI)、7月の米財政収支、週間の米新規失業保険申請件数など。

出所:MINKABU PRESS

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