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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ロジスネクス、愛三工、王子HD

ロジスネクス <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱ロジスネクスト <7105>  1,291円  +21 円 (+1.7%)  本日終値
 三菱ロジスネクスト<7105>は反発。20日の取引終了後、生産を停止している中国生産子会社の優嘉力叉車(安徽)(UCCA)を清算することを決議したと発表しており、中期的な収益力改善につながるとの見方から買われたようだ。なお、同件による24年3月期業績への影響は精査中としている。

■愛三工業 <7283>  1,144円  +12 円 (+1.1%)  本日終値
 愛三工業<7283>や東海理化電機製作所<6995>、豊田合成<7282>などトヨタ自動車<7203>を主要取引先とする自動車部品株の一角がしっかり。21日、日刊工業新聞と日刊自動車新聞はそれぞれ、トヨタ自動車<7203>が23年10月~24年3月期に1次取引先からの調達価格を前年同期比で引き上げることが分かったと報じた。サプライヤー各社の収益改善効果を期待した買いが入ったようだ。エネルギー価格や資材費の上昇分について、トヨタが負担する。下請法の対象となる中小企業については、原価低減活動による値下げ要請を見送るという。デンソー<6902>や住友電気工業<5802>なども堅調に推移している。

■王子ホールディングス <3861>  537.5円  +5.6 円 (+1.1%)  本日終値
 王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>など紙・パルプ株が、全般軟調地合いに抗して総じて強い動き。前日の米国株市場でハイテク株が売られており、グロース株には向かい風の強い相場環境となったが、全面安商状とはなっておらず、医薬品や紙パ、電力・ガスといったディフェンシブセクターに資金シフトする動きがみられる。特に紙パ株は低PBR株が多いことで下値抵抗力を発揮しやすく買いが向かいやすい。また、製紙業界はこれまで商品値上げによって原料やエネルギーコストの上昇を転嫁してきた実績があり、国内でインフレ警戒ムードが高まるなか優位性が意識されているようだ。

■生化学工業 <4548>  746円  +7 円 (+1.0%)  本日終値
 生化学工業<4548>が反発。この日の午前中、外科手術で使用される癒着防止材SI-449について、消化器外科領域の有効性や安全性を証明する国内ピボタル試験で良好な結果を得たと発表しており、好材料視された。また、適用範囲の拡大を目的とした婦人科領域におけるパイロット試験において、腹腔鏡下手術における安全性と操作性に大きな問題は認められなかったとしており、同社では両試験の結果を受け、早期の承認申請に向けた準備を進めるとしている。なお、同件による24年3月期業績予想の変更はないとしている。

■あすか薬HD <4886>  1,484円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 あすか製薬ホールディングス<4886>が高い。20日の取引終了後、子会社あすか製薬が武田薬品工業<4502>から導入したレルゴリクス配合剤(AKP-022)について、国内第1/2相臨床試験を開始したと発表しており、好材料視された。なお、あすか製薬は21年9月に武田とレルゴリクス配合剤の日本における子宮筋腫の独占的開発権及び独占的販売権を取得するライセンス契約の締結を発表している。

■アイザワ証券グループ <8708>  805円  +4 円 (+0.5%)  本日終値
 アイザワ証券グループ<8708>が反発した。20日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算の速報値を発表。最終損益は7億3400万円の黒字となった。前年同期の8億9700万円の赤字から黒字に転じ、好感されたようだ。営業収益は前年同期比67.1%増の45億8800万円だった。株式相場の上昇を背景に、株式や投資信託の受け入れ手数料とトレーディング損益が増加した。

■アドバンテスト <6857>  19,775円  -1,215 円 (-5.8%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が総じて軟調な展開。前日の米国株市場ではハイテク株への売りがかさみ、特に半導体セクターへの売り圧力が顕著となった。アプライド・マテリアルズ<AMAT>やASMLホールディング<ASML>など半導体製造装置大手の下げが目立つ。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も急落し下げ幅は今年に入って最大となっている。台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>の前日に発表した決算が市場コンセンサスを下回ったこともあって、半導体関連には足もとで逆風が強い。東京市場でも米半導体株安を受けて、半導体製造装置関連の主力銘柄を中心に下落する銘柄が多くなっているが、前日はディスコ<6146>の決算も発表され、4~6月期は最終2割減益と低調だったことも嫌気されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,946円  -52 円 (-0.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が続落、ここ7000円大台攻防の様相をみせていたが、きょうは売り圧力が強まり6800円台まで下落した。米国株市場ではここにきて景気敏感株が買われる一方、ハイテク株が利食われる流れにあり、前日はNYダウが約6年ぶりとなる9連騰を記録した一方、ナスダック総合株価指数が2%を超える下げをみせた。米ハイテク株への積極的な投資で知られるソフトバンクGはナスダック指数の動向と株価の連動性が高く、足もと風向きが悪い。ただ、下値では押し目買いも観測され、日経平均株価が25日移動平均線を下回って弱含みで推移しているのとは対照的に、同社株は25日移動平均線上で売り物を吸収し、上昇トレンドの強さを印象づけている。世界的に生成AI市場が急拡大するなか、同分野のベンチャーを中心に投資案件を数多く保有していることから、今後の含み益拡大に期待が寄せられている。

■パルマ <3461>  381円  +68 円 (+21.7%) 一時ストップ高   本日終値
 パルマ<3461>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は20日取引終了後、6月度の月次情報を公表。BPOサービスの累計受託件数は12万3597件となり、5月の11万140件から大きく伸長したことが好感されたようだ。同社はセルフストレージビジネス向け滞納保証付BPOサービスの受託残高を事業KPI(重要業績評価指標)として重視すべき経営指標としていることに加え、導入を推進している「クラリス」(セルフストレージ事業者のウェブサイトに組み込み、セルフストレージの在庫管理・利用料入金状況・オンライン決済が可能になるWEB予約決済在庫管理システム)の導入状況の推移を開示している。

■エリアクエスト <8912>  117円  +17 円 (+17.0%)  本日終値
 エリアクエスト<8912>が急騰し年初来高値を更新。20日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を60万7500株(発行済み株数の3.26%)、または7897万5000円としており、取得期間は23年8月1日から24年1月31日まで。資本効率の向上を通じて株主への利益還元の強化を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とするためとしている。

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