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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:高島屋、HEROZ、弁護士COM

高島屋 <日足> 「株探」多機能チャートより
■高島屋 <8233>  1,981円  +112 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 高島屋<8233>が寄り付き大口の買い注文に切り返し急。株価は1800円台半ばから1900円台前半のボックス圏もみ合いを続けているが、上値抵抗ラインとなっている75日移動平均線をブレークできるかどうかが注目される。29日取引終了後、24年2月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の350億円から375億円(前期比15%増)に増額した。高額消費やインバウンド消費の復活で売上高が押し上げられ、経営構造改革に伴うコスト削減効果も発現している。足もとの業績が会社側想定を上回って好調に推移していることで、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■HEROZ <4382>  2,180円  +98 円 (+4.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 HEROZ<4382>が大幅高で3日続伸した。この日、同社とポケモン(東京都港区)による特許の登録が明らかとなり、投資家の関心が向かったようだ。発明の名称は「プログラム、情報処理装置、ゲームサーバおよびゲームシステム」で、登録日は6月22日となっている。

■TWOST <7352>  1,490円  +38 円 (+2.6%)  11:30現在
 TWOSTONE&Sons<7352>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新している。29日の取引終了後、エンジニアマッチングサービスを手掛けるTSR(東京都港区)の全株式を6月30日付で取得し子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の子会社化は、TWOST100%子会社のBranding EngineerとTSRのITエンジニアを双方の顧客に紹介することのできるクロスセルを実現するのが狙い。特にTSRは、22年2月にグループ化したTSRソリューションズと顧客層や得意とする技術領域において類似性があり、同領域におけるシナジーを見込むとしている。取得価額は4億3700万円。なお、連結上の取り込みは24年8月期からとなるため、同件による23年8月期業績への影響はないとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,755円  +65 円 (+1.8%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が3日続伸している。29日の取引終了後、電子契約サービス「クラウドサイン」が岐阜県及び県内市町の計17団体に採用されることになったと発表しており、好材料視されている。岐阜県内17の自治体による電子契約サービスの共同調達実施に伴い採用され、一部の団体を除き10月ごろの運用開始を予定しているという。岐阜県内では御嵩町が22年7月からクラウドサインの導入により電子契約の利用が進んでおり、契約にかかる費用の削減や事務作業削減に効果を発揮しているとしている。

■TBSホールディングス <9401>  2,601円  +27.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 TBSホールディングス<9401>が反発している。29日の取引終了後、総合教育事業を展開するやる気スイッチグループホールディングス(東京都中央区)株式の78.0%(議決権比率)を約287億円で取得し子会社化したと発表しており、好材料視されている。やる気スイッチグループの教育ノウハウ・顧客基盤と、TBSのクリエイティブ力・コンテンツ制作力を掛け合わせることで、新たな知育・教育事業の共創を目指すという。また、JNNネットワークを活用したさらなる認知・ブランドイメージの向上と、全国における教室展開の拡大や両社のネットワーク・事業基盤を生かした教育コンテンツの海外展開なども見込む。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■富士通 <6702>  18,415円  -330 円 (-1.8%)  11:30現在
 富士通<6702>が軟調。29日、マイナンバーカードを使ってコンビニエンスストアで証明書の交付を受けられるシステムを再び停止したと発表した。サービスを利用する自治体で証明書の誤発行が新たに発覚した。度重なるトラブルの発生を受け、今後の事業展開を懸念した売りが出たようだ。富士通Japanが提供するシステムの証明書誤発行問題を受け、システム停止を伴う点検を実施し、17日に完了したと公表していた。サービスの再開時期については改めて公表する方針。自治体向けのほかのサービスの点検についても検討していくという。

■野村総合研究所 <4307>  3,941円  -58 円 (-1.5%)  11:30現在
 野村総合研究所<4307>が3日ぶり反落。30日付の日本経済新聞は同社の23年4~6月期連結営業利益が「前年同期比5%減の270億円弱になる見通しであることがわかった」と報じた。国内事業は堅調だが、前年同期に計上したビル売却益の反動減やオーストラリアと北米向けのシステム開発の不振が響くという。24年3月期の業績予想は据え置く見通しとしている。

■ティムス <4891>  355円  +75 円 (+26.8%)  11:30現在
 ティムス<4891>が大幅続伸。29日の取引終了後、公益財団法人微生物化学研究会(東京都品川区)との間で、化合物探索に関する共同研究契約の締結を完了したと発表。これを手掛かり視した買いが集まった。同研究会が持つ微生物ライブラリーや、化合物ライブラリーについて、ティムスは一部提供を受ける。そのうえで、同社が検討するターゲットに作用する天然由来化合物のスクリーニングを実施。今後のパイプラインの拡充に貢献すると期待する。

■ヘッドウォータース <4011>  15,360円  +2,490 円 (+19.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 ヘッドウォータース<4011>がカイ気配スタートで上値追い再開。株式分割後株価での取引初日となった前日は目先利益確定の売りに押される展開となったが、きょうは大きく買い直される展開で中長期上昇トレンドを継続している。人工知能(AI)を活用したソリューションビジネスを展開するほか、生成AI分野にも積極的に踏み込んでいる。そうしたなか、29日取引終了後、同社は米エヌビディア<NVDA>のAIスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception」のパートナー企業に認定されたことを発表した。画像処理半導体(GPU)で圧倒的シェアを誇るエヌビディアは米国株市場で生成AI関連の中核銘柄として人気を集めており、ヘッドウォも同社との連携で同分野の展開力にマーケットの関心が集まっている。

■FフォースG <7068>  1,058円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 フィードフォースグループ<7068>がカイ気配スタート。29日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表にあわせ、24年5月期の業績予想を開示した。売上高は前期比12.8%増の44億7200万円、経常利益は同32.7%増の13億5400万円と、前期に続き過去最高を見込んでおり、好感されたようだ。プロフェッショナルサービス事業では、生成AI活用を含めた将来の収益基盤構築のための人材投資を進めることから、増収減益を見込む。一方、SaaS事業は増収増益を計画。DX事業ではShopifyアプリ関連の収益の積み上げなどにより、増収・営業損益の黒字化を予想する。23年5月期の売上高は前の期比32.0%増の39億6600万円、経常利益は同11.8%増の10億2000万円だった。

■三陽商会 <8011>  2,026円  +146 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 三陽商会<8011>が4連騰している。午前11時ごろ、24年2月期の連結業績予想について、売上高を595億円から610億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を24億円から27億円(同20.8%増)へ、純利益を22億円から25億円(同16.0%増)へ上方修正したことが好感されている。人流やインバウンド需要の回復により主力の百貨店をはじめとする実店舗への集客が回復したことや、設立80周年の記念アイテムを含む春夏プロパー商材が好調に稼働したことなどにより、第1四半期(3~5月)決算が想定を上回って着地したことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高159億6900万円(前年同期比11.2%増)、営業利益10億3500万円(同2.1倍)、純利益8億9600万円(同60.2%増)だった。

■クロスキャット <2307>  1,194円  +55 円 (+4.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 クロスキャット<2307>が大幅高で3日続伸している。29日の取引終了後、同社の「CC-BizMate」のクラウド勤怠管理システムとAIを活用した音声感情解析の2つのソリューションが、経済産業省の「IT導入補助金2023」の対象ツールとして登録認定されたと発表しており、好材料視されている。「CC-BizMate」は、勤怠や工数管理業務を効率化して生産性を向上させる「クラウド勤怠管理システム」と、AIによってメンタルヘルスケアを実現する「音声感情解析」の2つのソリューションで顧客の人事DXの推進を支援するツール。IT導入補助金は中小企業・小規模事業者などを対象に、自社の課題・ニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助する制度で、今回の採択を受けて、中小企業や小規模事業者がこれらのソリューションを導入しやすくなり、需要増につながることが期待されている。

■メディカルネット <3645>  413円  +16 円 (+4.0%)  11:30現在
 メディカルネット<3645>が大幅続伸し年初来高値を更新している。29日の取引終了後、集計中の23年5月期連結業績について、営業利益が従来予想の3億2000万円から3億7500万円(前の期比16.5%減)へ、純利益が1億9000万円から2億2100万円(同42.4%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は45億円(同20.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、メディア・プラットフォーム事業や医療BtoB事業で利益率の高いサービスの販売が好調に推移したことや、適切な人員配置などにより計画よりも少ない人数で効率的な運営ができたことなどが利益を押し上げた。また、円安の進行により為替差益が発生したことも寄与した。

■FLネット <9241>  1,478円  +56 円 (+3.9%)  11:30現在
 フューチャーリンクネットワーク<9241>が反発している。29日の取引終了後、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の顧客を対象に、資本・業務提携先であるエフェクチュアル(東京都港区)の定額制リピート集客支援サービス「LP放題」の提供を開始すると発表しており、好材料視されている。定額制リピート集客支援サービス「LP放題」は、ホームページ運営をはじめインターネット上の情報発信に課題を抱えながらも人員や工数をなかなか割けない事業者に向けて、リピーターづくりのための企画立案や、ランディングページの更新・管理など、効率化の支援を行うサービス。両社は今後も、それぞれが持つノウハウを基にしたプロダクトやサービスの開発・提供を通じ、地域事業者がもっと身近にITを感じられるよう魅力的な地域の付加価値情報を多くの人々に届けるとしている。

■エーアイ <4388>  1,251円  +43 円 (+3.6%)  11:30現在
 エーアイ<4388>は大幅高。音声合成エンジンを開発・販売し、対話型AI関連の一角としてマーケットの関心が高い。29日取引終了後、同社は東芝デジタルソリューションズとエイベックス<7860>の合弁会社で音声合成クラウドサービスを展開するコエステの全株式を取得(取得価格は1億4170万円)し子会社化することを発表、この買収による業容拡大への期待が株価を刺激した。同社は、今月中旬にChatGPT(チャットGPT)」を活用した法人向けAIチャットサービス「AIPal Chat」を7月3日から提供開始することを発表し、注目を集めた経緯がある。これを受けて株価は連続ストップ高を交え今月21日に1655円の高値を形成したが、その後は急騰の反動で調整局面にあった。きょうは新たな刺激材料のリリースで改めて投資マネーを呼び込んだ形だ。

●ストップ高銘柄
 エリッツHD <5533>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 ブリッジG <9225>  6,800円  +1,000 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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