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【市況】米商業用不動産の不良資産総額、1-3月に640億ドル近くに拡大

 米商業不動産業の不良資産の総額は1-3月(第1四半期)に10%増加し約640億ドルに膨らんだ。調査会社MSCIリアル・アセッツが報告した。同レポートによれば、近い将来に問題となり得る商業用不動産は1550億ドル近くに上るという。

 借り入れコストの上昇が商業不動産業界に打撃となっており、価格が下落し、デフォルト(債務不履行)を選択する所有者もいる。問題となり得る資産の大半は借り換えが必要なビルに関連しているが、複数の米地銀の破綻を受け、銀行は与信を引き締めつつあるという。

 こうした潜在的なディストレスが本格的な問題に発展すれば、不良資産売却の増加と価格下落は避けられないだろうとも指摘した。

出所:MINKABU PRESS

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