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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:バルカー、中部電、ソシオネクス

バルカー <日足> 「株探」多機能チャートより
■バルカー <7995>  3,260円  +489 円 (+17.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 バルカー<7995>が急騰。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を560億円から610億円(前期比14.7%増)へ、営業利益を65億円から85億円(同21.9%増)へ、純利益を48億円から63億円(同30.1%増)へ上方修正し、期末配当予想を60円から90円へ引き上げたことが好感されている。第3四半期までの業績で、主に先端産業市場における販売が想定以上の水準となったことに加えて、サプライチェーンの整備などの事業構造改革や原価低減に向けた取り組みを推進したことが奏功する。なお、年間配当予想は150円(前期125円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高456億6100万円(前年同期比18.0%増)、営業利益65億2600万円(同40.8%増)、純利益54億4600万円(同65.1%増)だった。あわせて上限を22万株(発行済み株数の1.24%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。取得期間は1月31日から4月28日までで、株主への一層の利益還元と機動的な資本政策遂行による資本効率の向上を図ることが目的としている。

■M&A総合研究所 <9552>  9,660円  +840 円 (+9.5%)  11:30現在
 M&A総合研究所<9552>が商いを伴って急騰し、ストップ高となった前日に続き、連日で上場来高値を更新している。前週末の27日取引終了後に発表した23年9月期第1四半期(22年10~12月)の単体決算で、営業利益の通期計画に対する進捗率が44.4%に上った。M&A関連では、日本M&Aセンターホールディングス<2127>やM&Aキャピタルパートナーズ<6080>、ストライク<6196>が相次いで減益決算を発表するなかにあって、M&A総研の好業績ぶりが際立つ格好となり、幅広い投資家層からの資金が集中しているようだ。同社の22年10~12月期決算は、売上高が21億2500万円、営業利益が13億9800万円となった。昨年6月28日に新規上場したため、前年同期との単純比較はできないものの、前期に採用したM&Aアドバイザーが着実に結果を出しているとともに、成約単価の上昇が続いていることが主な要因となっている。

■中部電力 <9502>  1,394円  +107 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 中部電力<9502>が急伸。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想と配当予想の修正を発表した。今期の最終損益の見通しは従来の1300億円の赤字から500億円の黒字(前期は430億2200万円の赤字)に見直した。更に、未定としていた期末配当予想については前期末と横ばいの25円とした。これらをポジティブ視した買い注文が集まったようだ。燃料価格や卸電力取引市場価格がこれまでの想定に比べ大幅に下落し、期ずれ差損が縮小する見込み。電源調達コストや、東京電力ホールディングス<9501>と共同出資するJERAのLNGスポット調達の改善なども寄与する。売上高の見通しは従来の4兆1000億円から4兆円(前期比47.9%増)に引き下げた。

■NECキャピ <8793>  2,463円  +143 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 NECキャピタルソリューション<8793>がカイ気配スタートで8連騰と異彩の上げ足をみせている。時価は20年2月以来約3年ぶりの高値圏。昨年12月下旬を境に一貫した上昇トレンドを形成、短期タームでもきょうを含めた直近12営業日で前日終値を下回ったのはわずかに1日だけと上値指向が極めて強い。同社はNEC系のリース大手で情報通信機器を主に取り扱っている。足もとの業績はリース事業、インベストメント事業いずれも好調で、会社側想定を上回って推移している。30日取引終了後に23年3月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の110億円から130億円(前期比24%増)に増額したほか、年間配当も従来計画の74円に36円上乗せして110円としており、これを好感する投資資金が流入した。配当利回りは前日終値換算で4.74%に達することで、インカムゲイン狙いの買いも呼び込んでいる。

■ソシオネクスト <6526>  8,310円  +410 円 (+5.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 30日に決算を発表。「今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も30円増額」が好感された。
 ソシオネクスト <6526> [東証P] が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は182億円となった。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の160円→190円(前期は無配)に増額修正した。
  ⇒⇒ソシオネクストの詳しい業績推移表を見る

■エクセディ <7278>  1,760円  +84 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 30日に決算を発表。「10-12月期(3Q)最終は17%増益」が好感された。
 エクセディ <7278> [東証P] が1月30日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比19.1%減の68.8億円に減ったが、通期計画の75億円に対する進捗率は91.8%に達し、5年平均の81.1%も上回った。
  ⇒⇒エクセディの詳しい業績推移表を見る

■LITALICO <7366>  2,588円  +121 円 (+4.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 LITALICO<7366>が大幅反発している。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高174億7200万円(前年同期比19.9%増)、営業利益22億4200万円(同31.8%増)、純利益11億1500万円(同37.3%増)と大幅な増収増益となったことが好感されている。LITALICOワークスで10拠点、LITALICOジュニアで15拠点を新規に出店したことが業績を牽引した。また、LITALICOプラットフォームで契約事業所数が順調に増加したことに加えて、福祉ソフトの価格改定を行ったことなども寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高240億円(前期比21.6%増)、営業利益31億円(同26.8%増)、純利益14億5000万円(同34.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■シンプレクス <4373>  2,286円  +70 円 (+3.2%)  11:30現在
 シンプレクス・ホールディングス<4373>が大幅高で切り返す展開。30日取引終了後に発表した22年4~12月期決算は営業利益が前年同期比4%増の53億6700万円と増益を確保した。特に10~12月期で見た場合は26%増益と伸びが顕著となる。システムインテグレーションの売り上げが好調だったほか、戦略DXコンサルティングの新規案件獲得も寄与した。また、同日にSBIホールディングス<8473>及びSBI証券と資本・業務提携を発表しており、これも株価を刺激している。SBIがシンプレクスの発行済み株式数5.4%に相当する304万株を取得。また、2月末をメドに合弁会社を設立する予定にある。

■オリエンタルランド <4661>  21,500円  +640 円 (+3.1%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が大幅高。30日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。これを好感した買いが集まっている。売上高は4421億2800万円から4646億7100万円(前期比68.5%増)、最終利益は559億1700万円から681億2200万円(同8.4倍)に見通しを引き上げた。10~12月期に実施したハロウィーンとクリスマスのスペシャルイベントや、東京ディズニーシーの新規ナイトエンターテインメントの公演が好調だった。政府のイベント割事業や全国旅行支援事業によるレジャー需要の回復を背景に入園者数も増加した。テーマパークの年間入場者数の予想も引き上げ、これまでの発表に比べ5%増の2100万人を見込む。また、同社は今年4月からのパートやアルバイトを含む従業員の賃金改定も発表。従業員平均で約7%賃金が増加するという。

■スタンレー電気 <6923>  2,775円  +79 円 (+2.9%)  11:30現在
 スタンレー電気<6923>が反発している。30日の取引終了後に上限を500万株(発行済み株数の2.98%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。取得期間は2月8日から5月31日までで、株主への利益還元と企業環境の変化に対応した機動的な資本政策などの遂行を可能とすることが目的としている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算は、売上高3226億5100万円(前年同期比15.3%増)、営業利益211億6500万円(同1.1%減)、純利益140億5900万円(同5.1%減)だった。生産台数が回復したことで自動車用ランプや二輪車用ランプが伸長したほか、為替によるプラス影響を受け売上高は増収となったが、中国での感染拡大に伴う自動車生産計画の急激な変動による固定費負担の増加などがあり、減益を余儀なくされた。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4480億円(前期比17.1%増)、営業利益345億円(同24.4%増)、純利益256億円(同19.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■オムロン <6645>  7,550円  +182 円 (+2.5%)  11:30現在
 オムロン<6645>の上値指向が際立っている。株価はきょうで7連騰となるが、きょうは一時300円を超える上昇で7600円台後半まで水準を切り上げる場面があった。制御機器の大手で電子部品やヘルスケア分野でも実績が高い。30日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算は売上高が前年同期比14%増の6379億7700万円、最終利益は同13%増の505億1700万円と好調だった。最終利益は22年4~9月期の時点では同14%減だったことから、10~12月期の好調により2ケタ減益から2ケタ増益に転換した。FA関連制御機器が半導体設備投資拡大や電気自動車(EV)シフトの流れに乗る形で好調に売り上げを伸ばし、全体収益を押し上げている。好業績を背景に機関投資家とみられる継続的な買いが流入している。

■M&Aキャピ <6080>  4,380円  -1,000 円 (-18.6%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 M&Aキャピタルパートナーズ<6080>がウリ気配。30日の取引終了後に10~12月期決算を発表。売上高が前年同期比39.3%減の31億円、営業利益が同87.2%減の3億3000万円と大幅な減収減益で着地しており、これを嫌気した売りが膨らんでいる。成約件数の減少や、成約案件に占める大型案件数が減少したことに伴う単価の低下が主な要因。また、広告宣伝費など販管費の増加も響いた。会社側では、順調なコンサルタントの増加や大型案件を含む豊富な受託案件数、高水準の契約負債の維持により通期で挽回することを見込んでおり、業績予想に変更はないとした。23年9月期通期は9%増収・営業7%減益の見通し。

■ストライク <6196>  4,175円  -700 円 (-14.4%) ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率2位
 ストライク<6196>がストップ安。30日の取引終了後に発表した第1四半期(22年10~12月)単独決算が、売上高19億6900万円(前年同期比16.4%減)、営業利益5億5800万円(同37.4%減)、純利益3億7500万円(同37.8%減)と大幅減益で着地したことが嫌気されている。成約組数は前年同期を上回ったものの、案件単価が下落したことで減収となった。また、大型案件で第1四半期中にM&Aに係る最終契約が締結されたものの、顧客都合により取引実行が第2四半期となった案件が発生したことも影響した。なお、23年9月期通期業績予想は、売上高152億6600万円(前期比42.3%増)、営業利益54億5400万円(同29.1%増)、純利益36億800万円(同21.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■バリューコマース <2491>  1,781円  -193 円 (-9.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 バリューコマース<2491>が大幅安で昨年来安値更新。30日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表。営業利益を前期比15.1%減の70億円としており、7期ぶりに減益となる見通しを示したことが嫌気されている。売上高は同1.4%増の362億円と増収を確保する見通し。配当は前期比17円増の73円を見込んでいる。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比6.4%増の357億800万円、営業利益が同4.3%増の82億4900万円だった。成果報酬型広告や、オンラインモールのストア向けクリック課金型広告が伸びた。

■ギックス <9219>  1,783円  +300 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 ギックス<9219>が急騰。データ分析を駆使した業務効率化など企業のコンサルティングを手掛けるが、業績は急成長途上にある。30日取引終了後に発表した23年6月期上期(22年7~12月)決算は営業利益が1億9500万円(前年同期比11.5倍)と高変化を示しており、これを材料視する形で投資資金が集中した。昨年3月に東証グロース市場に新規上場したばかりのニューフェースだが、時価総額100億円未満の小型株で足が軽く、上値妙味を見込んだ短期資金が流れ込んでいる。

■東京ソワール <8040>  985円  +150 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 東京ソワール<8040>がストップ高カイ気配。30日の取引終了後、集計中の22年12月期単独業績について、売上高が140億円から142億4100万円(前の期比20.5%増)へ、営業利益が5000万円から3億3900万円(前の期11億8500万円の赤字)へ、純利益が2億4000万円から5億1900万円(前の期比73.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことから買いが流入している。小売事業を中心に店舗の集客が回復したことに加えて、販管費が想定を下回ったことが要因としている。なお、業績上振れに伴い、未定としていた期末一括配当を3期ぶり復配となる20円とした。

●ストップ高銘柄
 東京ソワール <8040>  985円  +150 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 M&Aキャピ <6080>  4,380円  -1,000 円 (-18.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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