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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):KeePer、日経レバ、住石HD

KeePer <日足> 「株探」多機能チャートより
■KeePer技研 <6036>  4,065円  -155 円 (-3.7%)  本日終値
 KeePer技研<6036>が続落。1日の取引終了後に発表した11月度のキーパーラボ運営事業の月次速報で、既存店売上高が前年同月比10.6%増となったものの、7月の同21%増、8月の同17%増、9月、10月の同16%増に比べ増収率が縮小傾向にあり、これが嫌気されたようだ。最大需要期となる12月に向け、一部の店舗で数日に渡り休業を伴う大規模改造工事を行った影響で来店台数が同3.9%減となったものの、平均単価が同15.1%増と伸長したことが寄与した。なお、全店の売上高は同20.1%増だった。

■日経レバ <1570>  14,440円  -500 円 (-3.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が3%を超える下げで1万4000円台前半まで売り込まれた。日経平均株価にリンクする形で組成されたETFだが、足もと大きく下値を模索する展開を強いられている。きょうは前日の米国株市場でNYダウが反落したことや、外国為替市場で急速にドル安・円高が進行していることから、全般はリスクオフの売り圧力に晒されており、日経平均は2万8000円台を大きく下回った。これに日経レバも追随する形となったが、一方で日経平均株価と逆方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>は上昇。売買代金も日経レバほどではないものの増勢にあり、全市場ベースで上位10傑にランクインしている。

■中国電力 <9504>  668円  -20 円 (-2.9%)  本日終値
 中国電力<9504>が5日続落。この日の寄り前、23年3月期の連結業績予想について、最終損益を1390億円の赤字から2097億1500万円の赤字(前期397億500万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。12月1日に公正取引委員会から独占禁止法に基づく排除措置命令書(案)及び課徴金納付命令書(案)に係る意見聴取通知書を受領したのに伴い、第3四半期に独占禁止法関連損失引当金繰入額707億円を特別損失として計上することなどが要因としている。なお、売上高1兆6200億円(前期比42.5%増)、営業損益1800億円の赤字(前期607億4400万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■ワークマン <7564>  4,820円  -140 円 (-2.8%)  本日終値
 ワークマン<7564>が反落。1日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.8%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。作業靴や靴下など価格を据え置いている作業関連商品が堅調に推移した一方、全国的に気温が高く、また降雨日が少なかったため、冬物のアウターやインナー・小物類、雨関連商品が前年を下回った。なお、全店売上高は同3.6%減だった。

■トヨタ自動車 <7203>  1,971円  -27.5 円 (-1.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が売りに押される展開。前日の米国債券市場で10年債利回りが3.5%近辺まで一段と低下したことを受け、外国為替市場でドル売りの動きが加速、1ドル=135円台前半までドル安・円高が進んだ。8月18日以来約3カ月半ぶりの135円台割れも視野に入る状況となった。自動車セクターは輸出株の中でも特に為替感応度が高く、輸出採算悪化による収益デメリットを警戒する売りを誘発している。なお、トヨタ、ホンダともに23年3月期通期の想定為替レートは1ドル=135円で、実勢はほぼそれに並ぶ水準まで円高に振れている。

■三菱UFJ <8306>  738.7円  -9.3 円 (-1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続落となったほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も下値模索の動きを続けるなど、メガバンクが冴えない展開。米国では金融引き締めのペースが緩むことへの思惑が高まり、米10年債利回りが一段と低下している。前日は3.5%近辺まで水準を切り下げており、これを背景に米国株市場ではバンカメ<BAC>が3.4%あまりの下落となったほか、シティグループ<C>、JPモルガン<JPM>、ゴールドマン・サックス<GS>といった大手金融株が軒並み下落した。東京市場でも米国事業を手掛けるメガバンクは運用環境の悪化を警戒する売りが優勢となっている。

■住石ホールディングス <1514>  336円  +80 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値
 住石ホールディングス<1514>がストップ高。著名投資家の井村俊哉氏による同社株の保有割合が7.65%に上ったことが、1日に関東財務局に提出された大量保有報告書で明らかになった。これを材料視した買い注文が集まった。報告義務発生日は11月24日。市場内で段階的に取得した。保有目的は純投資としている。井村氏を巡っては11月25日に、富山第一銀行<7184>の四半期報告書の大株主の状況に名前の記載があったことを受け、株価が急騰した経緯がある。

■ユニフォームネクスト <3566>  1,560円  +300 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 ユニフォームネクスト<3566>がストップ高。1日の取引終了後、1対4株の株式分割と株主優待制度の導入を発表しており、これを好感した買いが膨らんだ。株式分割の基準日は12月31日で、効力発生日は来年1月1日。株主数の増加などを図ることが目的という。株主優待については、毎年12月31日時点で1単元(100株)以上を保有している株主が対象で、今年12月から開始する。保有株数に応じて、自社ECサイトの割引クーポン3000円分、または5000円分を贈呈する。なお、初回の株主優待は株式分割前の株式数を基準に実施する。

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