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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、米金融引き締めが警戒され売り優勢 (8月31日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27928.09
高値  28104.80(10:42)
安値  27906.17(09:01)
大引け 28091.53(前日比 -104.05 、 -0.37% )

売買高  13億3218万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆2722億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、前日の米株安に追随も後半下げ渋る
 2.米国では経済データの発表受け金融引き締め懸念が再浮上
 3.後場は押し目買いが入り2万8000円台を維持して着地
 4.陸運やサービスなど内需関連株が買われ全体相場を支える
 5.物色意欲は旺盛、売買代金は3兆2000億円台と活況に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比308ドル安と3日続落した。FRBによる金融引き締めに対する懸念が引き続き膨らみ売りが優勢となった。

 東京市場では幅広く売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は反落した。ただ後場は下げ渋り、終値で2万8000円台はキープした。

 31日の東京市場はリスク回避の地合いとなり、再び日経平均は下値を試す展開に。前日の米株市場ではNYダウがフシ目の3万2000ドル台を割り込んだほか、主要株価指数が揃って3日続落となり、日経平均もこれに追随する動きとなった。米株市場では求人件数などを示す経済データが市場予想を上回り、インフレ警戒からFRBによる金融引き締めが長期化するとの思惑が重荷となった。東京市場ではこれを引き継ぎ、保有株のポジションを低めるリスクオフの流れとなったが、下値では押し目買いも観測された。朝方に日経平均は2万8000円台を下回る水準で寄り付いたものの、そこがきょうの安値圏で後場に入ると下げ渋り、結局2万8000円台に戻して引けている。陸運やサービスなどの内需関連株に買いが入り、全体相場を支えた。プライム市場の売買代金は3兆2000億円と高水準だった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売りに押され、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も軟調。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>が安く、ソニーグループ<6758>も冴えない。INPEX<1605>も下値を探った。OATアグリオ<4979>が値下がり率トップとなったほか、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>も大幅安。オイシックス・ラ・大地<3182>も安い。
 半面、東京海上ホールディングス<8766>が上昇し、日本航空<9201>も堅調、レノバ<9519>、ダブル・スコープ<6619>も買いが優勢だった。京セラ<6971>が買われ、日本電産<6594>も値を上げた。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が急騰、オロ<3983>が値を飛ばし、ギフティ<4449>も大幅高に買われた。コシダカホールディングス<2157>も高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、京セラ <6971>、ダイキン <6367>、京成 <9009>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、ソニーG <6758>、信越化 <4063>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。うち30円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)保険業、(3)陸運業、(4)サービス業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)卸売業、(4)海運業、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△イーグランド <3294> [東証S]
 上期経常を一転20%増益に上方修正・最高益更新へ。
△霞ヶ関C <3498> [東証G]
 ヘルスケア関連施設開発用地を売却。
△WHDC <3823> [東証S]
 小室哲哉氏保有会社を子会社化。
△ブロードE <4415> [東証G]
 ミサワホーム不動産と業務提携。
△ピーエイ <4766> [東証S]
 外国人受け入れ拡大で収益機会膨らむ。
△鉱研工業 <6297> [東証S]
 アフリカ関連株の急先鋒として頭角現す。
△ハナツアーJ <6561> [東証G]
 岸田首相の「入国者数上限を5万人に引き上げ」表明を好感。
△RVH <6786> [東証S]
 再生可能エネルギー事業を開始へ。
△アクモス <6888> [東証S]
 官庁DXでビジネスチャンス広がり最高益更新へ。
△西部ガスHD <9536> [東証P]
 今期最終を2.2倍上方修正・29期ぶり最高益更新へ。

▼INPEX <1605> [東証P]
 景気減速懸念でWTIは91ドル台に大幅下落。
▼TORICO <7138> [東証G]
 東証による信用規制を嫌気。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)IRジャパン <6035>、(2)オロ <3983>、(3)T&K <4636>、(4)PI <4290>、(5)ギフティ <4449>、(6)コシダカHD <2157>、(7)トランスコス <9715>、(8)日本アクア <1429>、(9)北の達人 <2930>、(10)WSCOPE <6619>。
 値下がり率上位10傑は(1)OATアグリ <4979>、(2)ダイヤHD <6699>、(3)あらた <2733>、(4)オイシックス <3182>、(5)高砂香 <4914>、(6)エフオン <9514>、(7)サーバワクス <4434>、(8)青山商 <8219>、(9)HUグループ <4544>、(10)Fスターズ <3687>。

【大引け】

 日経平均は前日比104.05円(0.37%)安の2万8091.53円。TOPIXは前日比5.22(0.27%)安の1963.16。出来高は概算で13億3218万株。東証プライムの値上がり銘柄数は599、値下がり銘柄数は1161となった。東証マザーズ指数は742.13円(2.01円高)。

[2022年8月31日]


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