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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フェローテク、三井化学、アマダ

フェローテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■西部ガスHD <9536>  1,831円  +66 円 (+3.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 西部ガスホールディングス<9536>が大幅続伸している。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、最終利益を45億円から100億円(前期比20.2倍)へ上方修正したことが好感されている。ハウステンボス(長崎県佐世保市)の実施する自社株取得に応じ、保有するハウステンボス全株式を譲渡するのに伴い、投資有価証券売却益84億6000万円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高2500億円(同16.1%増)、営業利益65億円(同14.4倍)は従来見通しを据え置いている。

■フェローテク <6890>  3,240円  +55 円 (+1.7%)  11:30現在
 フェローテックホールディングス <6890> [東証S]が続伸。30日の取引終了後、持ち分法適用関連会社で半導体ウエハーの製造販売を手掛ける杭州中欣晶園半導体が、上海証券取引所科創板市場へ上場申請書を提出し受理されたと発表したことが買い材料視された。フェローテクの出資比率は23.05%。今期連結業績に与える影響は軽微と見込んでいるが、開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表するとしている。

■三井化学 <4183>  3,150円  +30 円 (+1.0%)  11:30現在
 三井化学<4183>は反発。同社は30日、シンガポール子会社の高機能エラストマー「タフマー」のプラントを新設し生産能力を増強すると発表しており、これが好感されている。タフマーは樹脂改質材や軟質成形材料として、太陽電池関連部材や自動車部材などに使用されている。今後クリーンエネルギー導入の活発化を背景に需要の増加が見込まれることから、生産能力を現在の年間22万5000トンから同34万5000トンに引き上げる。なお、プラントは2024年度中に完工する予定。

■アマダ <6113>  1,096円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 アマダ<6113>がしっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は30日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続した。目標株価は1600円で据え置いた。自動化や脱炭素により構造的に需要が拡大しており、高収益のアフターサービスも成長していることを評価している。株価に割安感があり、高い配当利回りも魅力的とみている。具体的にはファイバーレーザーやリチウムイオン電池用微細溶接機、それにアフターサービスの提供を通じて需要を取り込み、利益率が改善している。同証券では23年3月期の連結営業利益を498億円から518億円(会社予想460億円)に増額修正したほか、24年3月期の同利益も584億円から615億円に見直している。

■INPEX <1605>  1,601円  -62 円 (-3.7%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が3日ぶりに反落。30日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比5.37ドル安の1バレル=91.64ドルと大幅安となった。米欧を中心とする景気減速懸念が高まるなか、原油需要が落ち込むことが警戒された。これを受けINPEXなど石油関連株に売りが膨らんでいる。

■三菱UFJ <8306>  724.3円  -4 円 (-0.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>は売り優勢ながら強弱観対立、全体相場が売り優勢に傾くなか頑強な値動きを示している。前日の米債券市場では、インフレ懸念が再燃するなかFRBによる金融引き締め姿勢が強まるとの見方で米10年債利回りが上昇基調を継続し3.1%台で推移した。米国事業を手掛けるメガバンクにとって米金利の上昇は追い風材料となる。また、株価指標面でも三菱UFJはPBRが0.5倍台で配当利回りが4.4%近辺、また三井住友FGはPBR0.4倍台で配当利回りが5.2%前後と高く、金利上昇局面でバリュー株の強みを発揮しやすい状況にある。

■トヨタ自動車 <7203>  2,099円  -6 円 (-0.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>はやや売り優勢も底堅さを発揮。前日の米国株市場で主要株指数が揃って下値模索の動きを続けたことで、東京市場でも主力株への風当たりがきつくなっているが、そのなか自動車セクターは下値で押し目買いも観測される。日米金利差拡大を背景に外国為替市場で足もと1ドル=138円70銭台の推移と円安水準でもみ合っており、輸出採算改善期待が株価の下支え材料となっている。トヨタは23年3月期の想定為替レートを第1四半期決算発表時に1ドル115円から130円に修正しているが、実勢はそれよりも更に8円以上円安に振れていることで、為替メリットが期待できる。

■RVH <6786>  102円  +30 円 (+41.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 RVH <6786> [東証S]がストップ高カイ気配。30日の取引終了後、持ち分法適用関連会社であるBS ENERGY(BSE)を簡易株式交換で完全子会社化し、再生可能エネルギー事業を開始すると発表したことが買い材料視された。併せて、BSE社の株主であるヘーリオスエネルギーがRVH株(議決権割合で13.65%)を取得し、筆頭株主となることも明らかにしている。

■ブロードE <4415>  1,240円  +236 円 (+23.5%)  11:30現在
 ブロードエンタープライズ <4415> [東証G]が続急騰。30日の取引終了後、ミサワホーム不動産と業務提携すると発表しており、これが好感されている。提携を通じて、ブロードEのIoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」およびマンション向け高速インターネット「B-CUBIC」を、ミサワホーム不動産が管理する賃貸物件の所有者に導入提案を行うとしている。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  3,035円  +264 円 (+9.5%)  11:30現在
 霞ヶ関キャピタル <3498> [東証G]が急反発し、年初来高値を更新した。30日の取引終了後、販売用不動産を売却すると発表したことが買い材料視された。売却するのは東京都新宿区のヘルスケア関連施設開発用地。売却価格は21年8月期売上高(142億円)の10%に相当する額以上とし、23年8月期以降に売上計上される予定としている。

■イーグランド <3294>  1,640円  +118 円 (+7.8%)  11:30現在
 イーグランド <3294> [東証S]が続急伸。30日の取引終了後、23年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の12.8億円→17.2億円に34.4%上方修正。従来の10.6%減益予想から一転して20.1%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。居住用物件の販売価格が高い水準を維持していることに加え、収益用物件の売却が計画より前倒しで進んだことが要因。なお、通期の経常利益は従来予想の23.8億円(前期は23.4億円)を据え置いた。

■鉱研工業 <6297>  475円  +28 円 (+6.3%)  11:30現在
 鉱研工業<6297>は全般地合い悪のなか大幅続伸、一時9.8%高の491円まで値を飛ばす場面があった。同社は地下資源工事用の掘削機械で国内屈指の実力を有する。日立建機<6305>とは提携関係にあり、日立建機は同社の筆頭株主となっている。岸田首相は資源大陸であるアフリカに300億ドル規模の支援を行う方針を表明しており、アフリカ関連銘柄への注目度が高まっている。そのなか、同社は日本のODAなどを通じてアフリカや南米など発展途上国のインフラ基盤整備や資源開発に貢献してきた実績があり、関連有力株として頭角を現している。

■WHDC <3823>  151円  +8 円 (+5.6%)  11:30現在
 THE WHY HOW DO COMPANY<3823>が急伸している。30日の取引終了後、音楽家小室哲哉氏が保有し音楽活動その他のアーチスト活動を行うエンターテインメント事業会社Pavilions(東京都港区)株式の85%を9月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感されている。同社と小室氏は、今年1月に音楽とIT技術の融合やNFT(非代替性トークン)事業及びブロックチェーン事業を推進することを目的に業務提携契約すると発表したが、本格的にエンターテインメント事業を共同で開始するために、今回の子会社化に至ったという。子会社化に伴い、同社は新たに「エンタテインメント事業部」を創設。同氏を総製作・指揮・執行役員に迎えたうえで、楽曲製作及びコンサート活動事業のコア収入事業のほか、音楽とIT技術の融合事業、メタバース、NFT事業及びブロックチェーン事業などを進めるとしている。

■トミタ電機 <6898>  3,670円  +115 円 (+3.2%)  11:30現在
 トミタ電機 <6898> [東証S]が続急伸。30日の取引終了後、23年1月期の連結経常利益を従来予想の1億3200万円→2億3700万円に79.5%上方修正。従来の4.3%減益予想から一転して71.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。上期に国内の半導体製造装置や産業機器向けの受注が引き続き堅調に推移したほか、中国EV向け電子部品の需要が増加し、売上高が計画を12.1%も上回ることが利益を押し上げる。

■日創プロニティ <3440>  551円  +12 円 (+2.2%)  11:30現在
 日創プロニティ <3440> [東証S]が3日ぶりに反発。30日の取引終了後、タイルメーカーのニッタイ工業とタイル輸入販売会社エヌ・トレーディングの株式をそれぞれ取得し、子会社化すると発表したことが好感された。子会社化によってこれまで以上に幅広い市場対応が可能となり、事業基盤の強化につなげるという。なお、取得総額は18.8億円。

●ストップ高銘柄
 ソーシャルワイヤー <3929>  386円  +80 円 (+26.1%) ストップ高   11:30現在
 ぷらっとホーム <6836>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 フジックス <3600>  2,854円  +500 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 光陽社 <7946>  2,899円  +500 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジェイック <7073>  4,170円  +700 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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