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日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
12日の東京株式市場は、主力株中心に売り優勢の展開が想定され、日経平均株価は反落する公算が大きい。前日は朝安後に切り返し2万6000円台をキープしたが、きょうは再び大台を下回る可能性がある。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って下落、ハイテク株への売りがかさんだことで、ナスダック総合株価指数の下落率は3%を超えた。注目された4月のCPIは市場予測を上回ったものの、前月から伸び率の鈍化が確認された。しかし、マーケットの反応はポジティブとはならず、午前中はNYダウが400ドルあまり高い場面もあったが、インフレ高進に対する警戒感が拭えないなか、リスク回避目的の売りが優勢だった。東京市場でも外国人投資家のリスク許容度の低下から、売り圧力が強まりそうだ。外国為替市場で1ドル=130円を割り込むなど円高に振れていることも、ハイテクセクター中心に逆風材料となる。
11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比326ドル63セント安の3万1834ドル11セントと5日続落。ナスダック総合株価指数は同373.435ポイント安の1万1364.236だった。
日程面では、きょうは3月の国際収支、日銀金融政策決定会合の主な意見、4月のオフィス空室率、4月の景気ウオッチャー調査など。海外ではフィリピンの1~3月期GDP、英国の1~3月期GDP、4月の米卸売物価指数など。
出所:
MINKABU PRESS