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【市況】26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ140ドル高、米中交渉や英国議会の動向を注視

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ140ドル高、米中交渉や英国議会の動向を注視

米国株式相場は上昇。ダウ平均は140.90ドル高の25657.73、ナスダックは53.98ポイント高の7691.52で取引を終了した。長期金利の低下が一服したほか、原油相場の上昇が好感され買いが先行。その後は、2月住宅着工・建設許可件数や3月消費者信頼感指数が予想を下振れたほか、米中交渉やEU離脱を巡る英議会の動向を注視したいとの思惑から上げ幅を縮小した。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やヘルスケア機器・サービスが下落した。

家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、複数のファンドが合同で取締役全員の交代を目指して活動すると報じられ、20%を超す急騰。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。半導体のエヌビディア(NVDA)は、一部アナリストの買い推奨を受けて買われた。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)は、米国際貿易委員会(ITC)の判事が半導体クアルコム(QCOM)への特許侵害1件を認め、iPhoneの一部機種について輸入禁止を勧告し下落した。

決算発表を控えるKBホーム(KBH)やレナー(LEN)などの住宅建設関連銘柄は、10年債利回りが低下したこともあり、先行きに楽観的な見通しが広がっている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円36銭から110円69銭まで上昇後、110円45銭で引けた。米国債の上昇に伴いドル買いが再燃。景気後退への警戒感も後退し、リスク選好の円売りが強まった。ユーロ・ドルは、1.1312ドルから1.1276ドルまで下落して1.1280ドルで引けた。ユーロ・円は、124円99銭から124円52銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3262ドルまで上昇後、1.3200ドルまで下落した。英国の欧州連合(EU)離脱で、議会が首相の離脱協定案を可決する可能性も浮上しいったんポンド買いが再燃。ただ、不透明感も払しょくしきれず、上昇も限定的となった。

ドル・スイスは、0.9930フランから0.9953フランのレンジで上下に振れた。


■NY原油:反発で59.94ドル、需要鈍化懸念が後退

NY原油先物5月限は反発(NYMEX原油5月限終値:59.94 ↑1.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比+1.12ドルの59.94ドルで通常取引を終えた。米国債券利回りが上昇し、逆イールドもいくらか改善したため米国の経済が景気後退入りするとの脅威が緩和。需要鈍化懸念が後退した。また、石油輸出国機構(OPEC)が減産を継続するほか、米国の対ベネズエラ、イラン制裁で供給が制限されるとの懸念も存続した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.21ドル +0.37ドル(+1.38%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.88ドル +0.63ドル(+1.53%)
ゴールドマン・サックス(GS)190.69ドル +2.18ドル(+1.16%)
インテル(INTC) 53.44ドル +0.66ドル(+1.25%)
アップル(AAPL) 186.79ドル -1.95ドル(-1.03%)
アルファベット(GOOG) 1184.62ドル -8.38ドル(-0.70%)
フェイスブック(FB) 167.68ドル +1.39ドル(+0.84%)
キャタピラー(CAT) 131.84ドル +0.46ドル(+0.35%)
アルコア(AA) 27.54ドル -0.48ドル(-1.71%)
ウォルマート(WMT) 98.32ドル +0.15ドル(+0.15%)
スプリント(S) 6.40ドル +0.11ドル(+1.75%)

《SF》

 提供:フィスコ

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