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【市況】明日の株式相場見通し=自律的な買いで底堅い推移、積極的な売りは回避へ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(21日)の東京株式市場は、日経平均株価が2万1500円近辺にまで下落すると、自律的な買いが入る地合いを引き継ぎ、積極的な売りは回避されて底堅い推移となりそうだ。また、きょうの日経平均は、日足で始値と終値がほぼ同水準の十字足となっており、下落基調一服となる可能性もある。

 市場関係者からは「前日のカルロス・ゴーン容疑者逮捕を嫌気して、日産自動車<7201>の株価は大商いを伴って急落した。ただ、きょう株価面での目立ったマイナスの波及は、傘下の三菱自動車<7211>にとどまったようだ。日産自下落の日経平均株価への影響は約2円の押し下げとなった。むしろ、市場参加者の関心は、米長期金利が低下傾向を示しているにもかかわらず、米株式の下落に歯止めが掛からないことに集まっている」との見方が出ていた。

 20日の東京株式市場は終始売り優勢で、日経平均は一時前日比300円近く下げる場面もあった。その後下げ渋ったものの、後場に入って売り直され、結局寄り付きとほぼ同水準の安値圏で着地した。日経平均株価終値は、前日比238円04銭安の2万1583円12銭と反落した。

 日程面では、9月の全産業活動指数、10月の訪日外国人客数、19日時点の給油所の石油製品価格、10月の全国スーパー売上高に注目。海外では、欧州委員会がイタリアなど加盟国の19年予算案を評価、米10月の耐久財受注・CB景気先行総合指数・中古住宅販売件数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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