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【特集】<話題の焦点>=日常生活に浸透するAR、市場でも関心高まるか

ビックカメラ <日足> 「株探」多機能チャートより
 ゲーム市場でVR(仮想現実)が先行して広がりを見せたことから、世間で認知度の低いAR(拡張現実)だが、ここにきて日常生活にじわりと浸透し始めている。

 ビックカメラ<3048>では、調理家電などを対象にスマートフォン上で部屋に置いた状況を疑似体験できるサービスを10月から開始。イケアジャパン(千葉県船橋市)や島忠<8184>もARを活用し、家具を使用した際のイメージを再現できるようにしている。LIFULL<2120>でも、不動産検索アプリ「HOME’S」に部屋の間取りを計測できる機能などを搭載している。

 また、VRに先を越されたゲームでも、「ポケモンGO」を運営する米ナイアンティックが11月8日、世界的なベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズを題材にした新作ゲームを開発すると発表したことで、普及に拍車がかかりそうだ。ゲームタイトル「Harry Potter:Wizards Unite」の配信時期などは未定だが、「ポケモンGO」同様にAR体験ができるゲームとなるとみられている。「ハリー・ポッター」は実写映画化されているだけに、ARとの親和性が高く、スマホの同機能の強みを生かせそうだ。

 株式市場でもまだ認知度の低いAR関連だが、「Harry Potter:Wizards Unite」や米アップルの「iPhoneX」に見られるAR技術の進化を受け、今後関心が高まりそう。

 そのなかでもARコンテンツ作成支援・配信システム「cybARnet」を手掛けるサイバネットシステム<4312>や、企業向けAR制作ソフト「COCOAR」を手掛けるスターティア<3393>、ARや業務支援ソフトなどを組み合わせたトータルソリューション「AceReal」を展開するサン電子<6736>などには注目。また、工場向けにIoTとARを組み合わせたソリューションを提供する安川情報システム<2354>なども関連銘柄として挙げられる。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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