市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペプドリ、KLab、スタートトゥ

スタートトゥ <日足> 「株探」多機能チャートより
■山田コンサル <4792>  2,759円  +259 円 (+10.4%)  本日終値
 山田コンサルティンググループ<4792>が大幅反発。16日の取引終了後、来年4月1日付で100%連結子会社の山田ビジネスコンサルティング、山田不動産コンサルティング、東京ファイナンシャルプランナーズ、山田プリンシパルインベストメントならびに100%連結孫会社である甲南不動産を吸収合併すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の吸収合併は、各事業子会社が持つ経営資源の有効活用と業務効率の向上などのシナジーの発現、人材採用・育成などを一体運営することによる組織基盤のさらなる強化などが期待できると判断し決定。これにより、企業のあらゆる経営課題を解決するより専門性の高いプロフェッショナル集団としての認知を得て、「総合コンサルティング会社」として確固たる地位の確立を目指すとしている。なお、18年3月期業績への影響は軽微としている。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,593円  +130 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ソリトンシステムズ<3040>が続伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、自社開発したPCログオン認証システム「SmartOn ID顔認証」が竹中工務店(大阪市)に採用されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。SmartOn IDは、ICカードや生体認証などを用いた二要素認証でパソコン利用時の認証を強化し、USBメモリなどの外部デバイスやデータへのアクセス制御をトータルに実現するセキュリティーシステム。竹中工務店は来年1月からSmartOn IDの顔認証システムを全社に導入し、セキュリティーを確保しながら利便性と生産性の向上を図る。

■ペプチドリーム <4587>  3,520円  +280 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ペプチドリーム<4587>が急伸。16日の取引終了後、独バイエルAG社との間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同契約は、バイエルが開発を目指す複数の創薬ターゲット(ターゲットは未公開)に対して、ペプドリ独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」を用いて特殊環状ペプチドを創製し、特殊環状ペプチドに関する臨床開発を目指すというもの。また、PDPSによって創製される特殊環状ペプチドから得られる情報を利用して、バイエルが低分子医薬品の研究開発に取り組むことが盛り込まれているほか、ペプチド薬物複合体への展開や、診断薬、バイオイメージング薬および農薬として研究開発するオプションも保有するという。なお、契約の締結に伴い、ペプドリはバイエルから契約一時金および研究開発支援金を受け取る。また、非臨床および臨床試験の進捗状況に合わせてマイルストーンフィーを最大で約1245億円と、製品化後には純売上金額に対するロイヤルティーを受け取ることになる。

■アニコムHD <8715>  3,105円  +184 円 (+6.3%)  本日終値
 ペット保険最大手のアニコム ホールディングス <8715> が大幅続伸。16日、主要子会社のアニコム損害保険における10月の新規契約件数が前年同月比18.8%増の1万2353件だったと発表しており、これを好感する買いが向かった。月次ベースの前年比2ケタプラスは7ヵ月連続となる。また、正味収入保険料が前年同月比12.6%増の26.4億円に拡大したほか、保有契約件数も同9.4%増の67万2512件に伸びている。

■東京ドーム <9681>  1,098円  +63 円 (+6.1%)  本日終値
 16日、東京ドーム <9681> が18年1月期の連結最終利益を従来予想の60億円→78億円に30.0%上方修正。従来の9.6%減益予想から一転して17.6%増益を見通しとなったことが買い材料視された。各施設のリニューアル工事に係る費用が想定を下回るほか、原発事故に伴う受取補償金の計上や、資金調達方法の変更による一時費用の削減が上振れの主因。また、東京ドームでのコンサートイベントの開催需要が堅調で、売上も計画を上回る見込みだ。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の12円→18円(前期は14円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■夢真ホールディングス <2362>  919円  +50 円 (+5.8%)  本日終値
 夢真ホールディングス<2362>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は16日取引終了後に、10月度の月次速報を公表。建築技術者派遣事業(単体)の売上高は22億6000万円(前年同月比34%増)となったことが好感されたようだ。売り上げ増は、稼働人数の増加や派遣単価の改善が主な要因。一方で、販管費はコストコントロールにより19%増にとどまり、その結果、営業利益は3億9100万円(同68%増)と単月で創業来の最高益を記録している。なお、通期営業利益予想42億円に対する進捗率は9.3%となっている。

■KLab <3656>  1,914円  +70 円 (+3.8%)  本日終値
 16日、KLab <3656> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年12月末時点で500株以上を6ヵ月以上継続保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて1000円~2500円分のクオカードを贈呈する。ただし初回贈呈分は「18年3月末時点で500株以上3ヵ月以上継続保有株主」を対象とする。15日に発表した初配当に続く株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■日新製鋼 <5413>  1,676円  +61 円 (+3.8%)  本日終値
 日新製鋼<5413>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1560円から1720円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、上期実績を踏まえて普通鋼・特殊鋼とステンレスについてのマージン前提を上方修正し、それに伴い18年3月期の経常利益予想を200億円から250億円へ、19年3月期を同240億円から280億円へ、20年3月期を同250億円から290億円へ上方修正している。

■スタートトゥデイ <3092>  3,215円  +110 円 (+3.5%)  本日終値
 スタートトゥデイ<3092>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2600円から3100円へ引き上げたことが好材料視された。目標株価の算出基準を18年3月期から19年3月期に変更したことが要因。ただ、短期的な高成長は概ね株価に織り込み済みであるほか、プライベートブランド(PB)事業の内容が不透明であること、さらに配送料の負担増加など費用増加が見込まれることなどから、レーティングは据え置いたとし、業績も18年3月期の営業利益を331億円から325億円へ、19年3月期を同398億円から390億円へ下方修正している。

■TBSHD <9401>  2,643円  +79 円 (+3.1%)  本日終値
 TBSホールディングス<9401>が続伸で連日の新高値。ここ国内証券に同社株の評価引き上げの動きが相次いでおり、株価の急速な水準訂正を後押ししている。SMBC日興証券では16日付で同社株の目標株価を1850円から2500円に引き上げている(投資評価は「2」継続)。視聴率が好調で業界平均を上回る放送収入が見込まれるとし、業績予想を上方修正、18年3月期営業利益は従来予想の203億円から242億円に大幅増額した。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均