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【市況】来週の株式相場見通し=9日続伸の後を受け一服商状、円相場の動向を注視

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(16~20日)の東京株式市場は、きょうで9日続伸と短期間に急騰をみせている日経平均株価への高値警戒感から利益確定売りが優勢となり、全般相場は一服商状となりそうだ。9日続伸で合計の上昇幅は798円90銭と800円近くに達し、東証1部の騰落レシオ25日移動平均も137.90と過熱を示す水準となっている。来週の想定レンジは、2万800~2万1300円とする。このほかに来週は、本格化する米国企業の4~9月期決算の内容にも注目が集まりそうだ。

 市場関係者からは「きょう朝方に財務省が発表した、対外及び対内証券売買契約状況で、10月第1週(1~7日)の海外投資家の日本株買い越し額が、1兆2353億円と1兆円を超える極めて高い水準となったことが、大きな買い支援材料となったようだ。ただ、オプションSQ(特別清算指数)算出が通過したことで売り方の買い戻しがほぼ一巡し、来週は株式需給が正常化する。さらに、外国為替市場で、13日夕刻に1ドル=111円台後半へと円高・ドル安が進行するなど、株価上昇へブレーキとなる要因もある」との見方が出ていた。

 日程面では、9月の首都圏新規マンション発売(16日)、9月の訪日外国人客数(18日)9月の貿易統計、8月の全産業活動指数(19日)、黒田日銀総裁が全国信用組合大会で挨拶(20日)に注目。

 海外では、中国9月の消費者物価・生産者物価(16日)、米9月の鉱工業生産・設備稼働率、米9月の輸入物価、独10月のZEW景況感指数(17日)、中国共産党第19回全国代表大会開会、米9月の住宅着工件数(18日)、中国7~9月期のGDP、中国9月の小売売上高・都市部固定資産投資・鉱工業生産、米9月のCB景気先行総合指数(19日)、EU首脳会議(19~20日)、APEC財務相会合(20~21日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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