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【市況】明日の株式相場見通し=日経平均株価2万円攻防でもみあい、好決算銘柄買いに一巡感も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(9日)の東京株式市場は、日経平均株価2万円を挟んでの狭いレンジでのもみあいとなりそうだ。きょうは、前日の海外株式市場の堅調や、外国為替市場での円相場の落ち着きを好感して買い先行でスタートしたものの、好決算銘柄への買い一巡感などで売り優勢となったことに市場参加者の先行き不安感が表れたようだ。

 市場関係者からは「きょうは、ソフトバンクグループ<9984>の株価下落が全体相場の物色意欲をやや低下させたようだ。ソフトバンクが7日に発表した4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比50.1%増の4792億7300万円と大幅増益となり、4~6月期では4年ぶりに過去最高益を更新した。ところが、英半導体大手アーム・ホールディングス買収の資金準備のためのアリババ株売却に伴って複雑なスキームを採用した結果、一時的に最終損失を計上したことで、純利益が前年同期比97.8%減の55億2100万円となったためだ。しかし、ソフトバンクのきょうの終値は、前日比85円安(下落率0.94%)の8938円にとどまっている」との見方が出ていた。

 8日の東京株式市場は、広範囲に利益確定売りが出て軟調な展開を強いられ、日経平均株価は大引けで2万円を下回った。終値は前日比59円88銭安の1万9996円01銭と反落した。

 日程面では、IoT端末や機器装置の製造およびシステム・サービスの提供並びに業務システムの受託開発などを手掛けるトランザス<6696>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会、7月のマネーストックに注目。海外では、米6月の卸売売上高、中国7月の消費者物価指数・生産者物価指数が焦点となる。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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