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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フルキャスト、カーボン、KHネオケム

フルキャスト <日足> 「株探」多機能チャートより
■フルキャスト <4848>  1,650円  +228 円 (+16.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 フルキャストホールディングス<4848>は急伸し年初来高値を更新。前週末4日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を300億円から313億円(前期比23.5%増)へ、営業利益を32億3000万円から40億円(同38.8%増)へ、純利益を21億2300万円から27億2700万円(同7.8%増)へ上方修正したことが買い材料視された。上期に、短期業務支援事業における主力サービス「アルバイト紹介」および「代行」が伸長したことに加えて、第3四半期以降も人材供給力を強化することで期末に向けて増加する顧客需要を取り込み、上期の業績トレンドを継続できると判断したためとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来12円を予定していた期末配当を13円に引き上げるとあわせて発表したことも好材料視されているようだ。年間配当は25円(従来計画24円)となり、前期実績の21円に対しては4円の増配となる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高153億9400万円(前年同期比28.1%増)、営業利益21億2800万円(同72.7%増)、純利益15億4300万円(同42.8%増)だった。

■日本カーボン <5302>  3,985円  +505 円 (+14.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 4日、日本カーボン <5302> が決算を発表。17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比4.2倍の5.6億円に急拡大し、従来の25.4%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。黒鉛電極の市況回復による価格上昇に加え、半導体向け炭素製品や車載用リチウムイオン電池負極材の販売が伸びたことが収益を押し上げた。生産体制適正化や原価低減を進めたことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の11億円→14億円に27.3%上方修正した。

■日伝 <9902>  4,570円  +550 円 (+13.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 4日、日伝 <9902> が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比42.4%増の12.7億円に拡大して着地したことも支援材料となった。

■ノリタケ <5331>  4,830円  +570 円 (+13.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ノリタケカンパニーリミテド <5331> が続急騰し、年初来高値を更新した。4日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比91.4%増の16億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の工業機材は自動車・鉄鋼向け、セラミック材料はセラミックコアや触媒担体などの販売が拡大した。電子部品やリチウムイオン電池向けが伸びたエンジニアリング部門の業績拡大も大幅増益に貢献した。上期計画の22億円に対する進捗率は72.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■KHネオケム <4189>  2,597円  +291 円 (+12.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 KHネオケム <4189> が急反騰し、上場来高値を更新した。同社は4日に決算を発表。17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比35.9%増の58.3億円に拡大し、従来予想の49億円を上回って着地したことが買い材料視された。アジア・米州を中心に冷凍機油原料や化粧品原料の好調だった機能性材料事業が収益を牽引した。基礎化学品の需要拡大のほか、隔年実施の定期修繕がなかったことも利益拡大に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の93億円→106億円に14.0%上方修正。増益率が3.9%増→18.4%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の46.5円→50円(前期は50円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ティラド <7236>  417円  +42 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ティラド <7236> が5連騰し、年初来高値を更新した。4日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.3倍の19.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。四半期ベースの過去最高益を26四半期ぶりに更新した。排ガス規制の駆け込み需要を背景に国内で建機向け熱交換器が伸びたほか、米国やアジアの自動車向けに新規受注した機種の販売が好調だった。円安による為替差損益の改善も大幅増益の要因となった。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の27億円→31億円に14.8%上方修正。増益率が2.2倍→2.6倍に拡大し、従来の10期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  937円  +90 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 旭ダイヤモンド工業<6140>が大幅4日続伸、年初来高値を更新した。前週末4日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を202億円から214億円(前年同期比2.4%減)へ、営業利益を1億1000万円から13億円(同13.3%減)へ、純利益を9000万円から9億5000万円(同10.9%減)へ上方修正したことが好感された。足もとで各業界向け工具ともに順調に推移しており、上期でも期首予想を上回る見込みであることが要因としている。なお、18年3月期通期業績予想は、不透明な要素があるとして、売上高420億円(前期比0.1%減)、営業利益16億6000万円(同37.2%減)、純利益13億6000万円(同45.3%減)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高105億8700万円(前年同期比3.5%減)、営業利益7億9500万円(同3.8%減)、純利益6億8800万円(同41.6%増)だった。

■ホシデン <6804>  1,594円  +146 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ホシデン<6804>が続急騰、リーマン・ショック前の2008年9月以来、9年ぶりの高値圏に浮上した。同社は前週3日に18年3月期業績の上方修正を発表、営業利益は50億円から85億円(前期比3.6倍)へ大幅増額してマーケットの耳目を集めた。同社はコネクターやスイッチなどの機構部品を製造する電子デバイスメーカーで、大ヒット商品となった「ニンテンドースイッチ」向けで恩恵を享受し業績面の追い風が強い。きょうはミネベアミツミ<6479>がスイッチ向け部品好調を背景に通期業績予想を増額、一段の上振れ思惑も指摘される状況で、この流れが同社株にもポジティブに作用している。

■ジャックス <8584>  571円  +52 円 (+10.0%)  本日終値
 4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は42%増益で着地」が好感された。ジャックス <8584> が8月4日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比41.6%増の36.1億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の66億円に対する進捗率は54.7%に達し、5年平均の50.6%も上回った。
  ⇒⇒ジャックスの詳しい業績推移表を見る

■日清オイリオグループ <2602>  744円  +66 円 (+9.7%)  本日終値
 日清オイリオグループ<2602>が大幅高で年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は30億円(前年同期比11.7%増)となり、通期計画100億円に対する進捗率は30.0%に達した。売上高は829億4600万円(同8.0%増)で着地。国内でチョコレート油脂など売り上げが伸びたほか、欧州向け付加価値型パーム製品の販売が好調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

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