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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、円高で利益確定売りに押される (7月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20089.86
高値  20135.33(09:32)
安値  20081.91(14:54)
大引け 20099.75(前日比 -44.84 、 -0.22% )

売買高  15億3402万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9967億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、為替の円高などが重荷
 2.ナスダック10連騰もNYダウ反落受け利食いが優勢に
 3.ECB理事会は金融緩和策を維持、長期金利低下を誘発
 4.全体売買代金は活況の目安とされる2兆円を割り込む
 5.安川電が増額サプライズで人気化、設投関連株に買いが波及

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは28ドル安と反落。競争激化懸念からホーム・デポが下落したほか、高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の反動で利益確定の売りに押された。為替が円高に振れるなか、週末ということもあって持ち高を減らす動きが優勢となった。

 21日の東京市場は、買い手控え感が強く全体の商いも低調だった。前日の米国株市場ではナスダック指数が2年5カ月ぶりとなる10連騰を記録して最高値圏を走るものの、NYダウは反落するなど上値の重さも意識された。ECB理事会では金融緩和策の現状維持を決定、ドラギ総裁の記者会見も金融引き締めに消極的なスタンスとの見方が強く、為替市場では1ドル=111円台後半で円が強含み、主力株中心に見送られた。ただ、半導体周辺や機械セクターなど設備投資関連の一角が買われ、全体相場を支えた。来週から本格化する国内企業の四半期決算発表を前に、好業績が期待される銘柄を個別に物色する動きもみられた。東証1部の売買代金は売買活況の目安とされる2兆円を下回った。

 個別では、安川電機<6506>が物色人気を集め大幅高に買われたほか、ファナック<6954>、SMC<6273>なども上昇した。出光興産<5019>が反発、山一電機<6941>が値を飛ばし、ゲンキー<2772>は一時ストップ高に買われた。シンフォニアテクノロジー<6507>、東京都競馬<9672>なども大きく値を上げた。東芝<6502>も堅調、西華産業<8061>、サンケン電気<6707>なども高い。
 半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、TDK<6762>も値を下げた。三菱ガス化学<4182>、東邦亜鉛<5707>が下落したほか、ブロードリーフ<3673>も安い。モバイルファクトリー<3912>は大幅安となった。エイチ・アイ・エス<9603>が売られ、パーソルホールディングス<2181>、安永<7271>、アダストリア<2685>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、安川電 <6506> 、アドテスト <6857> 、三菱電 <6503> 、キヤノン <7751> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約36円。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はTDK <6762> 、ファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、セコム <9735> 。押し下げ効果は約34円。

 東証33業種のうち上昇は5業種のみで、上昇率の上位から(1)電気機器、(2)機械、(3)繊維製品、(4)石油石炭製品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)ゴム製品、(4)陸運業、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△ゲンキー <2772>
 今期経常は19%増で4期連続最高益更新へ。
△ベネフィJ <3934> [東証M]
 今期配当は初配当8円を実施。
△ぴあ <4337>
 横浜に大型コンサートアリーナを建設。
△アルインコ <5933>
 第1四半期最終利益は倍増。
△日鋳造 <5609> [東証2]
 4-6月期(1Q)好調で通期経常を75%上方修正。
△Gunosy <6047> [東証M]
 三菱UFJMS証券が目標株価を3300円へ引き上げ。
△安川電機 <6506>
 1Q好調で通期経常を18%上方修正、配当も増額。
△エンプラス <6961>
 4-6月期(1Q)経常は58%増益で着地。
△アルメディオ <7859> [東証2]
 中国でカップ式自動販売機オペレーション事業に参入。
△東競馬 <9672>
 三菱UFJMS証券が投資判断「バイ」で新規にカバレッジ開始。

▼エスプール <2471> [JQ]
 33万株の株式売り出しを実施。
▼Vコマース <2491>
 上期業績に固定資産の減損損失を計上。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ゲンキー <2772> 、(2)エンプラス <6961> 、(3)山一電機 <6941> 、(4)サンワテク <8137> 、(5)安川電 <6506> 、(6)サカタINX <4633> 、(7)ヨシムラHD <2884> 、(8)シンフォニア <6507> 、(9)東競馬 <9672> 、(10)KIMOTO <7908> 。

 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)モバファク <3912> 、(3)Vコマース <2491> 、(4)HIS <9603> 、(5)ブロドリーフ <3673> 、(6)インテージH <4326> 、(7)Fスターズ <3687> 、(8)マクロミル <3978> 、(9)ダイダン <1980> 、(10)東京個別 <4745> 。

【大引け】

 日経平均は前日比44.84円(0.22%)安の2万0099.75円。TOPIXは前日比3.02(0.18%)安の1629.99。出来高は概算で15億3402万株。値上がり銘柄数は924、値下がり銘柄数は964となった。日経ジャスダック平均は3326.85円(15.12円高)。

[2017年7月21日]

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