市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):国際石開帝石、安永、シンワアート

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  1,094円  +10.5 円 (+1.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>が高い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月物は前日比0.72ドル高の1バレル47.12ドルと大幅続伸した。米石油在庫統計で原油在庫が減ったことで需給改善への期待が膨らんだ。原油価格は終値ベースで6月初旬以来、1カ月半ぶりの水準に上昇しており上値を試す動きとなっている。

■S Foods <2292>  4,230円  +30 円 (+0.7%)  本日終値
 S Foods<2292>は3日ぶりに小幅反発。同社は13日、18年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表。売上高は753億900万円(前年同期比9.9%増)、経常利益は28億6000万円(同13.9%増)と2ケタ増益を達成した。これを好感して14日は大幅高となったものの、その後の18日、19日は利益確定売りで続落となっていた。きょうは、早くも押し目買いが入っているようだ。食肉などの製造・卸売事業は、同社グループの中核事業であり、特に家畜の生産や一次加工を担う川上部門は競争力の源泉と捉え、効率的な事業運営を継続することを目指している。食肉などの小売事業では、イベント型の提案販売や、レイアウト再構築などの既存店活性化を継続実施したほか、生産性向上のために作業工程の見直し、適正な人員配置のためのシフトコントロールを強化している。また既存店の改装や不採算店の閉鎖、新規ディベロッパーとの取り組みによる新店開発や、新業態での新規出店など、各種施策を推進している。

■出光興産 <5019>  2,674円  -24 円 (-0.9%)  本日終値
 出光興産<5019>は後場に入り値を消す展開。同社が実施する公募増資に対し創業家が新株発行の差し止めを求めた仮処分の申し立てで、東京高裁は19日、即時抗告を却下した。創業家は最高裁に抗告しない方針であり、これに伴い、公募増資の実施が決定した。公募増資により創業家の持ち株比率は低下するため、昭和シェル石油<5002>との合併が前進するとの見方から前日は株価が上昇したが、この日は改めて1株当たり利益の希薄化が警戒されている様子だ。公募増資の発行価格は2600円で払い込み日はきょう20日。受渡日は21日。発行済み株式数は最大で約30%増える見込みだ。

■SUBARU <7270>  4,044円  -2 円 (-0.1%)  本日終値
 SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調気味に推移。足もと米国10年債利回りは上昇に転じたが、外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが継続し1ドル=111円80銭近辺の推移と円高に振れている。下値では押し目買いが入り下げ渋っているが、米国や中国の自動車販売減速や、米トランプ政権の保護主義的な政策に対する警戒もあり、今週は下値模索の展開が続いている。

■児玉化学工業 <4222>  95円  +30 円 (+46.2%) ストップ高   本日終値
 児玉化学工業<4222>がストップ高。同社はきょう、トヨタ自動車<7203>の新型「カムリ」の内装部品(センターコンソール)に、三次元加飾工法による新製品が採用され、今月から本格的に量産を開始したと発表。この工法は同社の強みである真空成形技術を応用し、ヘヤーライン模様などの高品位に印刷模様付けされたフイルムを複雑な三次元形状の部品の細部なで均一に貼合するオーバーレイ方式と、貼合部末端の仕上げに高精度なトリミング技術を駆使した質感の高い加飾内装部品を製造するもの。同社は「カムリ」向け製品に続き、量産化準備段階の製品もあるとしており、今後この工法の適用範囲が広がることが期待されている。

■安永 <7271>  1,783円  +300 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 安永 <7271> が買い気配スタート。19日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.8億円→7.7億円に2.8倍上方修正したことが買い材料視された。自動車用エンジン部品や機械装置の販売が想定より伸びることが寄与。売上構成の良化や原価低減の進展なども上振れに貢献する。上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の5.7億円→10億円に75.4%上方修正。減益率が49.3%減→11.1%減に縮小する見通しとなった。

■シンワアート <2437>  534円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 シンワアートオークション<2437>はストップ高、前日も値幅制限いっぱいに買われており、需給相場の様相を一段と強めている。近代美術などのオークションを企画・運営するが、本業の苦戦を太陽光発電やバイオマス発電事業、海外不動産販売事業などの多角化推進により補い18年5月期営業利益は前期比19%増の4億3200万円を計画している。昨年3月に急速人気化し549円の高値をつけたが、時価はその水準に迫る勢い。時価総額は現時点で約37億円に過ぎず、値動きの軽さが意識されている。

■ANAP <3189>  748円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 ANAP<3189>がストップ高。同社はきょう、ビッグデータを活用したAI(人工知能)システムの開発に特化した事業を開始するため、9月にも子会社「ATLAB」を設立すると発表。あわせて、AI受託開発などを手掛けるGAUSS(東京都渋谷区)と、AIおよび自然言語処理技術を活用したEC・マーケティング技術を共同開発することも明らかにしている。

■シーアールイー <3458>  1,653円  +128 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 18日、シーアールイー <3458> が17年7月期の連結経常利益を従来予想の41.4億円→48億円に15.9%上方修正。増益率が0.4%増→16.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。予定していた茨城県の物流施設の売却が来期以降にずれ込むものの、売却が決まった埼玉県にある物流施設3物件の利益率が計画を大幅に上回ることが利益上振れの要因。好調な物流不動産投資市場に加え、土壌浄化コストの適正化などで開発費用が想定を下回る見込みとなった。前日終値ベースの予想PERが7.7倍→5.7倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。

■レナウン <3606>  208円  +14 円 (+7.2%)  本日終値
 レナウン<3606>が商いを一段と膨らませ大幅高、年初来高値に買われた。売買高は後場寄りに7000万株を超え、全員参加型材料株として市場の注目を集めている。中国・山東如意の傘下で経営を立て直しているが、18年2月期はネット通販の強化やショッピングセンターに注力し、最終損益段階で5億円の黒字化(前期実績は5億9500万円の赤字)を見込んでいるが、第1四半期の最終損益は3億1900万円の黒字と進捗率で64%と高い。4~6月期の訪日客の旅行消費額は前年同期比13%増の1兆776億円と四半期ベースでの過去最高を記録、インバウンド需要も復活も追い風材料だ。

●ストップ高銘柄
 ファステップス <2338>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 日本フォームサービス <7869>  340円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均