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【市況】明日の株式相場見通し=上昇警戒感から一服商状に、中期的な地合いは好転

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は、短期間での急ピッチな上昇に対する警戒感もあり、利益確定売り先行で日経平均株価は一服商状となりそうだ。米国金利の上昇を背景とした日米金利差の拡大を手掛かりに、外国為替市場で円安・ドル高が加速している。

 きょうは、寄り付き前に発表された7~9月期の国内総生産(GDP)成長率速報値が、前期比2.2%増(年率換算)と、市場予想の同0.8%増を上回って、景気減速懸念が和らいだことも買い支援材料となった。

 市場関係者からは「東京外国為替市場で1ドル=107円台後半へと円安・ドル高が進行してきたことで、下期(10月~17年3月)の企業業績に対する安心感が広がってきたようだ。主力輸出企業の下期の想定為替レートは1ドル=100~105円が大半を占めており、業績悪化懸念が薄らいでいることは確か」との見方が出ている。

 14日の東京株式市場は終始買いが優勢の展開。外国為替市場での円安進行が追い風となって、日経平均株価は次第高の展開で水準を切り上げた。日経平均株価終値は、前週末比297円83銭高の1万7672円62銭と大幅高で3日続伸となった。

 日程面では、10月の新築マンション動向に注目。海外では、11月のNY連銀製造業景況指数、米10月の小売売上高、米10月の輸入物価指数、ユーロ圏7~9月期GDP改定値が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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