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【市況】21日の米国市場ダイジェスト:ダウは16ドル安、ハイテク決算と企業買収観測を好感し下げ幅縮小

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは16ドル安、ハイテク決算と企業買収観測を好感し下げ幅縮小

NYダウ       ナスダック
終値 :18145.71  終値 :5257.40
前日比:-16.64    前日比:+15.57
始値 :18152.63  始値 :5238.66
高値 :18168.76  高値 :5259.13
安値 :18049.77  安値 :5225.76

21日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は16.64ドル安の18145.71、ナスダックは15.57ポイント高の5257.40で取引を終了した。朝方は小幅下落して寄り付いたものの、企業決算や大型買収観測を受けて、下げ幅を縮小する展開となった。マイクロソフトの決算が好感されており、ナスダックは堅調推移となった。セクター別では、メディアやソフトウェア・サービスが上昇する一方で電気通信サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)はクラウド関連事業などが貢献し、予想を上回る決算を発表、1999年12月以来の過去最高値(日中)を更新した。ファストフードのマクドナルド(MCD)も好決算を発表して上昇。メディアのタイムワーナー(TWX)は、通信大手のAT&T(T)による買収観測で上昇。一方で複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は決算で売上成長の鈍化が嫌気され軟調推移となった。

タイムワーナーの買収に関しては、携帯端末のアップル(AAPL)も関心を示しているとの見方が広がっている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ECBが当面異例な金融緩和維持との思惑でユーロ続落

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円52銭へ下落後、104円01銭へ上昇し103円82銭で引けた。朝方は原油価格の下落や株安を嫌いリスク回避のドル売り、円買いが強まった。その後、原油、株価の回復に連れてドル買い、円売りが再燃。

ユーロ・ドルは、1.0859ドルまで下落後、1.0889ドルへ反発して1.0884ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)定例理事会後のドラギ総裁の会見を受けてECBが当面異例な緩和策を維持するとの見方が強まりユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、112円61銭まで下落後、113円05銭へ反発。ポンド・ドルは、1.2172ドルへ下落後、1.2242ドルへ反発。ドル・スイスは、0.9962フランへ上昇後、0.9929フランへ下落した。


■NY原油:反発で50.85ドル、減産合意への動きを好感もリグ増加で上値重い

NY原油は反発(NYMEX原油12月限終値:50.85↑0.22)。高値は23時33分の50.90ドル、安値は22時05分の50.21ドル。ロシアのノバク・エネルギー相が、週末サウジアラビアに訪問し、原油価格の安定化に向けた計画を提示する見通しと伝わった。減産合意に向けた動きが材料視されて買われたものの、ベーカー・ヒューズ発表による米原油生産のリグ(掘削設備)稼動数が増加したことから、上値は重くなった。加えて、為替市場で、ドルが主要通貨に対して強い動きを示したことも売り材料視された。

日足チャートでは、年初来高値圏でのもみ合いとなっている。1年3ヶ月ぶりの高値更新を受けて、一部市場関係者は「OPEC総会まではじり高の展開が続く」と指摘している。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  16.67ドル +0.11ドル(+0.66%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.44ドル +0.54ドル(+1.64%)
ゴールドマン・サックス(GS)174.67ドル +0.16ドル(+0.09%)
インテル(INTC)      35.15ドル -0.28ドル(-0.79%)
アップル(AAPL)      116.60ドル -0.46ドル(-0.39%)
アルファベット(GOOG)   824.06ドル +2.43ドル(+0.30%)
フェイスブック(FB)    132.07ドル +2.07ドル(+1.59%)
キャタピラー(CAT)     86.33ドル -0.32ドル(-0.37%)
アルコア(AA)       26.88ドル +0.19ドル(+0.71%)
ウォルマート(WMT)     68.34ドル -0.39ドル(-0.57%)
スプリント(S)       6.55ドル -0.17ドル(-2.53%)

《NO》

 提供:フィスコ

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