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【市況】明日の株式相場見通し=週末控えで軟調推移、円高懸念が上値抑える

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(9日)の東京株式市場は、円高基調の継続するなか、週末に伴うポジション調整の売りが想定されるため、日経平均株価は軟調推移となりそうだ。外国為替市場での円相場が、1ドル=101円台でのこう着状態が続いた場合、輸出関連の主力銘柄に対しては見送り姿勢とならざるを得ないようだ。

 市場関係者からは「きょうは任天堂<7974>の集中人気が、全体相場の物色難を覆い隠す結果となった。東証1部の売買代金は、2兆1925億円に達したが、任天堂1銘柄の売買代金は3784億円と全体の17%を占めるまでに膨らみ、関連銘柄の賑わいも考え合わせると、それ以外の銘柄の閑散ぶりが際立った」との見方が聞かれた。

 8日の東京株式市場は、全般材料難で売りに押されたものの、一方で下値に対しても底堅さを発揮し、後場後半は下げ渋る展開となった。日経平均株価終値は、前日比53円67銭安の1万6958円77銭と小幅続落した。

 日程面では、8月のマネーストック、7月の第3次産業活動指数、メジャーSQ算出に注目。海外では、ユーロ圏財務相理事会、中国8月の消費者物価・生産者物価が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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