【市況】明日の株式相場見通し=急騰の反動もあり一服、円相場の動向を注視
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「米7月の雇用統計の内容が事前の市場予想を大幅に上回るなど、米経済の堅調さが確認されている。これに伴い年内利上げ機運も浮上し、外国為替市場での円高・ドル安に一定の歯止めがかかるのではとの受け止めが広がっている。4~6月期決算の発表が終盤を迎えているが、現状に比べ極端な円高進行への懸念が薄れると、輸出関連銘柄を中心に、投資心理が改善に向かう可能性がある」との見方が出ていた。
8日の東京株式市場は、前週末の欧米株高と円安進行を背景に広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価はこの日の高値圏で引けた。終値は前週末比396円12銭高の1万6650円57銭と急反騰した。
日程面では、7月のマネーストック、6月の産業受注機械統計に注目。海外では、ロシア・トルコ首脳会談、中国7月の消費者物価指数・生産者物価指数が焦点になる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)