【市況】米国株見通し:最高値を意識したトレンド形成期待
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
S&P500先物 2140.25(+10.00) (20:25現在)
ナスダック100先物 4572.75(+23.25) (20:25現在)
グローベックスはしっかり
欧州は全般堅調
日本の大型財政出動期待
20:25時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりに推移している。
11日の米株式市場は上昇。先週の雇用統計が引き続き好感され、米経済に対する楽観的な見方などから買いが先行。日本の参院選で与党が勝利したことで景気刺激策への期待が高まったことから、終日堅調な展開となった。ダウ平均は80.19ドル高の18226.93、ナスダックは31.88ポイント高の4988.64。
グローベックスの米株先物は、NYダウで70ドル高程度を織り込んで推移しており、最高値を意識したトレンド形成が期待されよう。S&P500指数は連日の高値更新が見込まれる。欧州ではドイツ、イタリア、スペインが強い動きをみせている。英国は買い先行で始まっているが、小幅な値動きに推移している。早期に次期首相が決定し、国内経済を巡る過度の先行き懸念が和らいだ格好だが、反応は限られているようである。
一方で、日本については政府による経済対策への期待が高まっており、大型財政出動への思惑から日経平均は大幅に続伸している。任天堂効果等もセンチメントを明るくさせており、支援材料になりそうである。
そのほか、フィリピンが提訴した南シナ海仲裁裁判は、予想通りではあるが、フィリピンの主張がほぼ全面的に認められた。中国は判決を無視する構えだが、「主権」主張の根拠が否定されたことになり、緊張が高まるリスクは意識しておきたいところ。
《KK》
提供:フィスコ