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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日立化、フジHD、野村、積水ハウス

日立化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■プレサンス <3254>  4,045円  +165 円 (+4.3%)  本日終値
 プレサンスコーポレーション<3254>が続伸。11日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「バイ」、目標株価5000円でカバレッジを開始した。マイナス金利による資金流入や仕入進捗により中期的な成長余地が高まったことや修正PREの割安感が大きいことを指摘している。

■日立化成 <4217>  1,954円  +75 円 (+4.0%)  本日終値
 日立化成<4217>が3日続伸。同社はこの日、半導体回路平坦化用研磨材料(CMPスラリー)の一種である、高純度の酸化セリウム粒子系CMPスラリーについて、基本となる特許第5882659号を取得したことを発表した。同社は、酸化セリウム粒子系CMPスラリーについて、研磨による半導体ウエハーへの傷(研磨傷)を抑制することが可能な高純度化技術を開発し、研磨傷の原因となるケイ素系不純物を1ppm(100万分の1)以下に低減し、研磨傷も同社従来品比較で70%低減している。今回取得したのはその技術を用いた高純度の酸化セリウム粒子系CMPスラリーで、この開発技術を事業の差別化に活用していく。

■フジHD <4676>  1,177円  +44 円 (+3.9%)  本日終値
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が大幅続伸。7月から海外で配信しているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGo」が米国のゲームランキングで首位に輝いたことを手掛かりに任天堂<7974>が新値追いとなっていることを受けて、「ポケモンGo」関連の一角として物色人気が波及しているようだ。「ポケモンGo」は、米ナイアンテックが開発した、拡張現実技術を利用した位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」をプラットフォームに用いられているが、フジHD傘下のフジテレビジョンでは今年2月、このナイアンテックに出資。今後、さまざまな協業を勧めるとしている。

■日東電工 <6988>  6,813円  +248 円 (+3.8%)  本日終値
 日東電工<6988>が続伸。JPモルガン証券では、9日、一部経済紙が癌の核酸医薬品開発に乗り出すと報じたことを受け、既に治験を進めている肝硬変治療薬、16年度中にも治験を開始するとしている肺線維症治療薬に加え、悪性疾患である癌の治療薬開発にも乗り出すことで医薬品開発のパイプライン拡充が進むと指摘。これにより、第一弾の肝硬変治療薬が成功した場合の期待値はより高まることになるとみて、医薬品事業の将来性を評価。レーティング「オーバーウエイト」と目標株価1万円を継続している。

■野村ホールディングス <8604>  387.1円  +13.4 円 (+3.6%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が軒並み高。英国EU離脱問題に端を発したリスク回避の流れで前週は下値模索の動きを強めた日経平均株価も今週に入り動きが一変し、前日の600円高に続き、きょうも500円を超える上昇をみせるなど、戻り足が急だ。6月24日の1286円安となったブレグジット・ショック前の水準である1万6200円台まで一気に戻す動きとなった。証券セクターは、これまで波乱相場に伴う手数料収入の減少や、投信など運用成績悪化懸念を背景にリスクオフ相場の象徴として値を下げてきたが、仕掛け的な空売りによる影響も大きく、足もとは踏み上げ的な買い戻しが上昇を後押ししている。

■サカタのタネ <1377>  2,343円  +80 円 (+3.5%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が続急伸。種子メーカーとして国際的にも高い競争力を誇り、安倍政権が掲げる国内農業の成長を担う中核銘柄としても注目度が高い。高利益率の「F1種子」の世界展開で先駆し、特に新興国の中間所得層の増加が追い風となって収益を伸ばしている。同社が11日取引終了後に発表した16年5月期連結決算は、営業利益が73億1700万円(同53.1%増)、最終利益52億1500万円(同36.5%増)と高い伸びを示し、これを評価する買いが集中した。17年5月期の連結業績予想は売上高が561億円(前期比4.5%減)、営業利益は60億円(同18.0%減)、最終利益は44億円(同15.6%減)を見込んでいるが、市場では保守的との見方が強い。前期も営業利益段階で当初見通しは55億円だったが、期中に60億円に増額し、結果的には73億円まで上振れした経緯があるだけに上方修正期待が膨らんでいる。

■象印マホービン <7965>  1,764円  +60 円 (+3.5%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が続伸。ドイツ証券がリポートをリリース。中期的な利益成長を想定、ステンレスポットは旺盛な需要を背景に17年11月期以降も出荷数量の増加が続くと予想している。ただ、短期的な株価変動には注意が必要と考え、16年11月期第3四半期(6~8月)の営業利益は想定する水準よりも低くなる可能性があると指摘。次のイベントとしては、日本電機工業会が7月21日に発表を予定している民生用電気機器の6月の出荷データに注目。投資判断「バイ」、目標株価2400円を継続している。

■積水ハウス <1928>  1,729.5円  +55.5 円 (+3.3%)  本日終値
 積水ハウス<1928>が続伸。大和証券がリポートをリリース。17年1月期営業利益は1720億円(前期比15%増)と予想、従来予想比では40億円の減額修正も、18年1月期は駆け込み需要の反動減等を想定する必要がなくなったため、営業利益を1860億円(従来予想比60億円増)に上方修正している。同証券は、戸建住宅市場の動向に左右されにくい利益体質を構築した同社について、18年1月期以降も営業増益基調が続くとの見方で、投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は2200円から2000円へ引き下げている。

■住友金属鉱山 <5713>  1,110.5円  +30 円 (+2.8%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が続伸。SMBC日興証券が7月7~8日にかけて同社の新居浜地区に位置するニッケル工場と磯浦工場を見学する機会を得たとのリポートをリリース。同社の強みの一つが、低品位ニッケル鉱石を電子・機能性材料に加工するまでの処理を一貫して行っているところにあり、今回見学した2工場は、その中核工場と言えると紹介。車載用途を中心に電池材料事業のポテンシャルの大きさを確認できたとの見解を示している。また、野村証券は磯浦工場の見学会についてのリポートをリリース。これまでも同社の正極材料を中期的な成長分野の一つとして注目してきたが、今回の見学会を経て、会社の強みや今後の可能性をより強く感じることができたと解説。現時点でのレーティングは「ニュートラル」を継続している。

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