【材料】三光マーケティングフーズ---大幅店舗再編の完了で業積が復調、今期は営業利益の黒字転換を見込む
三光Mフーズ <日足> 「株探」多機能チャートより
三光マーケティングフーズ<2762>は居酒屋「金の蔵」が主力の外食チェーン。居酒屋「東方見聞録」や牛丼店「東京チカラめし」、セルフうどん店「楽釜製麺所」なども運営している。2015年12月末の店舗数は119店舗で、そのうち62店舗が「金の蔵」。現在、居酒屋中心の事業構造の抜本的な見直しを実施しており、新事業・新業態の開発に取り組んでいる。
2016年6月期は売上高が前期比0.1%増の145.00億円、営業利益が2.00億円の黒字(前期は0.76億円の赤字)と見込む。前期に大幅な店舗再編を進めた効果から、4期ぶりの営業黒字となる見通しだ。5月13日に発表した第3四半期累計決算は売上高が前年同期比5.7%減の103.03億円、営業利益が同2.15億円の黒字(前年同期は1.00億円の赤字)で着地。既存店の回復傾向が鮮明となり、通期計画の営業利益を第3四半期終了時点で既に超過した。
同社は現在進行中の5ヵ年中期経営計画で、最終年度の2020年6月期に売上高262.00億円、営業利益13.10億円を目標にしている。既存の居酒屋業態は、老朽化店舗の改装や付加価値メニューの拡大などで維持・拡大を図りながら、新業態・新事業を育成して達成を目指す考えだ。新業態では消費者のニーズ変化に対応した専門型小型投資店舗の開発・育成を加速。新事業としては、コントラクト事業開発部を組織し、ライセンスビジネスを強化する。また、海外では昨年12月、フィリピンの現地企業とライセンス契約を締結し、海外に進出。フィリピンで「東京チカラめし」を今後2年間で4店舗に増やす計画だ。
《TN》
提供:フィスコ