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【市況】明日の株式相場見通し=落ち着きどころ模索する展開、売り買い拮抗で小動き

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、きょうの自律反発による大幅上昇を経て、当面の落ち着きどころを模索する売り買い拮抗の小動きが予想される。市場には、前週末に“下げ過ぎた”との思いが根強かったうえに、政府と日銀が朝方に緊急会合を開き、金融市場の安定へ向けて流動性確保などを確認したことで、機動的な対応策への期待感が買いにつながったという。

 市場関係者からは「ブレグジット(英国のEU離脱)ショックに伴う、前週末24日の主要国の株価指数下落率を見ると、ロンドン株式市場のFT100種平均株価は3.15%、米株式市場のNYダウ平均株価は3.39%といずれも3%台にとどまったのに比べ、日経平均株価は7.92%と極めてきつい下げに見舞われ、下げ過ぎとの判断からの押し目買いもあったようだ」との見方も出ていた。

 週明け27日の東京株式市場は、前週末の記録的な急落の反動から売り方の買い戻しや自律反発狙いの買いが優勢となり反発に転じた。日経平均株価終値は、前週末比357円19銭高の1万5309円21銭と大幅反発した。

 日程面では、家具・インテリアなどのインターネット通信販売事業、越境市場をターゲットとしたグローバルECサイトの運営などを手掛けるベガコーポレーション<3524>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、海外では欧州連合(EU)首脳会議(~29日)、米1~3月期のGDP確定値、米4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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