【市況】東京株式(前引け)=続急伸、リスクオフの巻き戻しで一時1万6000円台回復
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は、前週末の欧州株市場が総じて強い動きをみせたことで、英国EU離脱に対する警戒感が後退、外国為替市場でも円高進行が一服しており、広範囲に買い戻しが目立った。英国EU離脱の是非を巡る国民投票を前に、世論調査では“残留支持派”が盛り返しているとの観測が強まったことが、足もとの相場の流れを変えている。売り方のショートカバーが主導し、前引け時点で東証1部全体の92%の銘柄が上昇する全面高商状となった。日経平均は一時400円を超える上昇で1万6000円大台を回復する場面があった。ただ売買代金は盛り上がらず、前場段階で9000億円に届かない。
個別ではソニー<6758>、ソフトバンクグループ<9984>などが買われ、為替の円高一服を追い風にトヨタ自動車<7203>も活況高。有機EL関連のブイ・テクノロジー<7717>が商いを集めて急伸となったほか、保土谷化学工業<4112>、ワイエイシイ<6298>なども値を飛ばした。東芝機械<6104>、SCREENホールディングス<7735>も大幅高。半面、三菱自動車<7211>が急落、ネクシィーズグループ<4346>はストップ安。アシックス<7936>、日立造船<7004>の下げも目立つ。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)