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【材料】本日の注目個別銘柄:ピジョン、コマツ、三井化学など

パイオニア <日足> 「株探」多機能チャートより

<6773> パイオニア 218 +2
堅調。18.3期に数円程度の配当を検討するとの社長インタビュー報道が伝わっている。10期ぶりの復配となり、業績の先行き見通しに対する安心感へとつながっているようだ。一方、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、自動運転関連に関しても、大きな事業に成長する可能性を秘めているが、当面は開発費負担が先行するとみている。

<6361> 荏原 567 +28
買い優勢。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も500円から680円に引き上げている。ポンプ事業の採算改善が想定以上であること、精密・電子事業も、CMP装置の使途多様化とそれに伴う顧客層の広がりにより堅調な業績が続くと考えられることなどを背景に、今期営業利益予想は303億円から386億円に上方修正へ。

<4183> 三井化学 421 +20
反発。メリルリンチ日本証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も350円から530円にまで引き上げへ。エチレン・ポリオレフィンサイクルの好調の長期化、TDI・フェノールの好転、国内ポリエチレンの限定的なダウンサイドリスクなどを格上げの背景としている。今期経常利益予想は550億円から700億円に引き上げているようだ。

<7956> ピジョン 3400 +427
急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は37.3億円で前年同期比3.8%増益、通期計画の前期比3.3%増益に対してサプライズのない進捗となっている。ただ、第1四半期は在庫調整など中国市場の低迷の影響が強まるとの見方が大勢であったため、増益確保はポジティブサプライズとの見方につながっているもよう。予想以上に中国の正常化が早いとして評価が高まる形のようだ。

<6632> JVCケンウッド 254 -12
続落。クレディ・スイス証券(CS)では投資判断「ニュートラル」継続で、目標株価を320円から260円に引き下げている。金利低下に伴う退職給付費用増、減価償却費増など費用増が重しとなり、上半期は新興国市販や米国無線端末なども引き続き停滞することもあり、前年同期比赤字拡大となる可能性が高いとしている。今期営業利益予想は、従来の78億円から会社計画48億円にまで下方修正。

<6301> コマツ 1940 +62.5
反発。SMBC日興証券では、今期の会社計画は為替前提が保守的であり、上振れ余地があると指摘している。会社計画では為替要因で320億円の減益を前提としているが、SMBC日興証券ではこの減益要因は194億円にとどまるとしている。大幅減益見通しであるものの、今・来期と配当58円は維持される公算が大きいとも。

<6504> 富士電機 449 +13
しっかり。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も550円から600円に引き上げている。重電大手で唯一今期に過去最高営業利益更新が期待されること、中国自動販売機の牽引による食品流通の拡大など独自の投資論点を有すること、株価指標面で割安感が残ることなどを評価すべきと指摘している。

<6849> 日本光電 3055 -80
さえない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では「オーバーW」から「ニュートラル」に、SMBC日興証券では「2」から「3」に、それぞれ投資判断を格下げしている。前者は円高の影響により業績予想を下方修正しており、後者では株価上昇により割高感が強まったと判断のもよう。なお、第1四半期の業績変化率は高いとの見方になっているようだ。
《XH》

 提供:フィスコ

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