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【材料】本日の注目個別銘柄:フタバ産業、ホットランド、保土谷など

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより

<6758> ソニー 2885.5 -18
続落。本日業績見通し公表を控えており、様子見ムードも強まる形のようだ。前期営業利益実績2942億円に対して、今期市場コンセンサスは4000億円を上回る水準であるが、円高や熊本地震の影響などで水準は切り下がっている。本日の各社レポートでは、会社側のガイダンスとしては、みずほ証券は2500-3100億円、メリルリンチ日本証券は2900億円、モルガン・スタンレーMUFG証券では2500-3000億円とみているようだ。

<7769> リズム時計 161 +15
急伸。自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の9.75%に当たる937.5万株を取得上限としており、6月1日から9月30日までを取得期間としている。高水準の自社株買いによる当面の需給妙味が高まる格好のようだ。昨年11月末にかけても、1439.8万株と高水準の自社株買いを実施した実績がある。

<7202> いすゞ 1243.5 +33.5
買い優勢。JPモルガン証券(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1350円から1560円に引き上げている。高い商品力によるシェア拡大の可能性から、今期もLCVでの強い収益成長が期待できるとしている。固定費負担が重い先行投資局面が終わったことで、今後は持続的成長局面へ移行すると考えているもよう。

<7248> カルソカンセイ 798 -75
売り先行。日産が同社全株式の売却を検討と伝わっている。保有株の売却先企業、その企業の買収形態などで同社の評価は大きく変わることになるが、現段階ではTOB実施期待などが先行する状況にはなっておらず、約8割を占める日産向けの先行きに対して警戒感などが強まる格好のようだ。

<3196> ホットランド 947 +59
大幅続伸。株主優待制度の拡充を前日に発表している。グループ各店舗で利用できる優待券の利用金額を引き上げる。従来は100株以上で半年毎に1000円分であったが、1500円分に引き上げるもよう。6月末株主から適用するようだ。前日終値をベースにすると、配当優待利回りは4%弱の水準となる。

<5714> DOWAHD 653 -34
下げ目立つ。野村證券では業績予想を下方修正するとともに、目標株価を810円から710円に引き下げている。精練事業、並びに電子部品事業が予想外に低迷としており、今期営業利益は従来予想の345億円から260億円に下方修正、会社計画の290億円を下回ると見ている。なお、会社側では為替レートを1ドル=115円で想定している。

<7241> フタバ産業 518 +20
買い優勢。トヨタに対する第三者割当増資の実施を発表している。1953万1200株を一株512円で割り当てる。これにより、トヨタの保有比率は12.3%から31.4%にまで高まることになる。約28%の希薄化が生じることになるが、トヨタとの関係強化をより評価する展開になっている。本日は日産が保有するカルソカンセイ株を売却などとも伝わっており、自動車部品株の再編の流れが強まる様相となっている。

<4112> 保土谷 278 +10
続伸。米アップルがサプライヤーに対して、iPhone7シリーズで最高7800万台の生産に備えるよう要請したと伝わっているもよう。iPhone7は有機ELがディスプレーとして採用されるため、同社など有機EL関連銘柄には今後の市場の広がりがあらためて期待される状況となっている。一方、液晶用バックライトを手掛けるミネベアなどは本日さえない動きに。
《XH》

 提供:フィスコ

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