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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):双葉電、住友電、アズビル、平田機工

双葉電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■太平電業 <1968>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 13日、太平電業 <1968> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.34%にあたる130万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月16日から8月31日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前期比5.6%増の56億円に伸びる見通しとなったことも支援材料。

■黒田電気 <7517>  1,878円  +254 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 黒田電気<7517>が急伸。13日に決算を発表し17年3月期の連結営業利益は前期比4.8%増の85億円と増益を見込んでいることを明らかにした。同時に中間配当47円に期末配当48円を実施し、今3月期の年間配当は前期比28円増の95円とすることを発表。足もとの株価から弾いた今期予想配当利回りは5%前後となることを好感している。

■双葉電子工業 <6986>  1,858円  +237 円 (+14.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 13日、双葉電子工業 <6986> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比73.7%減の11.4億円と、従来予想の24億円を下回って着地。続く17年3月期は前期比3.0倍の34億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期下振れはウエアラブル向け有機ELディスプレイや生産器材の伸び悩みに加え、為替差損が発生したことが背景。今期はタッチパネルや有機ELディスプレイの販売が拡大する電子部品事業の営業利益が19.6億円の赤字→3億円の黒字に急回復する。併せて、今期の年間配当は前期比60円増の88円に大幅増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。ROEの向上を目指し、19年3月期までの3年間にわたり、特別配当60円を実施する。

■住友電気工業 <5802>  1,438.5円  +179.5 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 13日、住友電気工業 <5802> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる1600万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月16日から9月30日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前期比11.7%増の1850億円に伸び、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことも買いに拍車を掛けた。

■じげん <3679>  997円  +115 円 (+13.0%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は27%増で8期連続最高益更新へ」が好感された。じげん <3679> [東証M] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比29.7%増の16億円になり、17年3月期も前期比27.1%増の20.3億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒じげんの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「中計、21年3月期営業益50億円」も買い材料。2021年3月期を最終年とする中期経営計画を策定。営業利益50億円(16年3月期実績16.1億円)を目標とした。長期的には100億円を目指す。

■アズビル <6845>  3,140円  +336 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 アズビル<6845>がマドを開けて急伸。同社は先週末、16年3月期実績と17年3月期見通しを発表。17年3月期見通しは、売上高が前年比1.2%増の2600億円、営業利益が同10.9%増の190億円を計画している。国内大手証券では、主力のビルディングオートメーション事業は既存ビル向け空調制御システムのサービスや、省エネ更新需要から堅調と指摘。過去5年営業赤字だったライフオートメーション事業は構造改革により16年3月期に黒字化、17年3月期も収益性改善が進む見通しとして、株主還元に積極的な姿勢への変化は評価されると解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を3050円から3300円に引き上げている。

■朝日インテック <7747>  6,120円  +640 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値
 13日に決算を発表。「7-3月期(3Q累計)経常が26%増益で着地・1-3月期も27%増益」が好感された。朝日インテック <7747> [東証2] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。16年6月期第3四半期累計(15年7月-16年3月)の連結経常利益は前年同期比26.2%増の87.3億円に伸び、通期計画の91.7億円に対する進捗率は95.2%に達し、5年平均の87.1%も上回った。
  ⇒⇒朝日インテックの詳しい業績推移表を見る

■Jトラスト <8508>  914円  +88 円 (+10.7%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上へ」が好感された。Jトラスト <8508> [東証2] が5月13日大引け後(16:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常損益は46.7億円の赤字(前の期は23.8億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、17年3月期は114億円の黒字に浮上する見通しとなった。
  ⇒⇒Jトラストの詳しい業績推移表を見る

■平田機工 <6258>  4,245円  +400 円 (+10.4%) 一時ストップ高   本日終値
 平田機工<6258>が急騰、投機資金の流入が加速し連日のストップ高に買われる場面があった。同社は自動車業界向けにエンジンやトランスミッション、車載電子部品などの自動組立ラインを手掛け、半導体製造プロセスのシリコンウエハー搬送設備でも実績を持つ生産エンジニアリング会社だが、16年3月期通期の連結最終利益は自動車関連の伸びが牽引して前の期比81%増の17億1300万円と急激な伸びを示した。また、17年3月期についても最終利益は前期比34%増の23億円を予想しており、大幅な成長局面が続くことを評価する動きが強まっている。さらに、同社は有機EL関連有力株としても注目度が高い。特定有機ELディスプレー製造装置メーカー向けに真空チャンバーの受託製造を展開し、米アップルが来年にもiPhoneに有機ELパネルを採用する方針にあるなかで、本格的な受注獲得期に入る公算が大きく、収益成長加速に期待する動きが物色人気を増幅している。

■ひらまつ <2764>  749円  +69 円 (+10.2%)  本日終値
 13日、ひらまつ <2764> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.09%にあたる150万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月16日から9月30日まで。併せて決算を発表。17年3月期の経常利益は20.3%増の28.3億円に拡大を見込み、年間配当を前期比3.33円増の20円に増配する方針としたことも好感された。同時に、従来実施の優待に加え、創業35周年記念株主優待を実施すると発表。500株未満保有の株主に対し、10000円ごとに1000円分として利用できる優待券1枚、500株以上保有で5枚を贈呈する。

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