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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日新電、クオール、博報堂DY、オープンドア

日新電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東洋エンジニアリング <6330>  334円  +33 円 (+11.0%)  本日終値
 東洋エンジニアリング<6330>が後場に入って急伸し、年初来高値を更新。同社はきょう午前11時30分に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。営業利益は125億円(前期比12.7%増)を見込み、年間配当は前期に比べ2円増額の6円とする方針を示した。売上高は4500億円(同50.1%増)を予想。原油価格低迷の影響で産油・産ガス国の投資計画には不透明な部分もあるが、イランやロシア・中央アジア地域でエネルギー開発投資や各種プラントの設備投資が計画されていることや、北米でのシェールガスを利用した石油化学分野などの設備投資計画が追い風になるとみている。なお、業績予想の前提為替レートは1ドル=110円としている。

■日新電機 <6641>  1,299円  +124 円 (+10.6%)  本日終値
 12日、日新電機 <6641> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比31.9%増の121億円に拡大して着地。続く17年3月期も前期比23.6%増の150億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は薄型ディスプレイ製造用イオン注入装置が大幅に増加するほか、主力の電力機器の販売も伸びる。業績好調に伴い、前期の年間配当を15円→18円(前の期は13円)に増額し、今期も前期比4円増の22円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■クオール <3034>  1,699円  +162 円 (+10.5%)  本日終値
 12日に決算を発表。「今期経常は2%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。クオール <3034> が5月12日大引け後(15:40)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比56.1%増の66.5億円に拡大し、17年3月期も前期比2.2%増の68億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。13期連続増収、3期連続増益になる。
  ⇒⇒クオールの詳しい業績推移表を見る

■タチエス <7239>  1,615円  +142 円 (+9.6%)  本日終値
 12日、タチエス <7239> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比68.0%増の77.5億円に拡大して着地。続く17年3月期も前期比34.2%増の104億円に拡大する見通しとなった。前期は中国を中心に海外で自動車シートの販売が大きく伸びたうえ、円安効果も収益拡大に貢献した。今期は前提為替レートを1ドル=110円、1中国人民元=17.5円に設定。円高による円換算額の減少で減収となるものの、前期に中南米事業で発生した為替差損の解消などで大幅増益を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の18円に増配する方針としたことも買い気を誘った。

■博報堂DY <2433>  1,375円  +114 円 (+9.0%)  本日終値
 博報堂DYホールディングス<2433>が反発、年初来高値を更新した。同社は12日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表。売上高は1兆2710億円(前期比4.6%増)、営業利益は465億円(同3.3%増)、純利益は264億円(同7.5%減)を見込んでいる。M&Aに関わるのれん償却額の増加や将来を見据えた戦略的な費用投下に加え、企業年金の運用利回り低下や割引率の引き下げなどにより、退職給付費用が増加することから純利益では減益となるものの、前期期中に実施したM&Aが通期で寄与してくることから好調な推移が見込まれる。

■阪和興業 <8078>  529円  +43 円 (+8.9%)  本日終値
 阪和興業<8078>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後1時に、400万株(自己株式を除く発行済み株式数の1.93%)、25億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間は5月16日~6月24日で、これによる需給改善などが期待されているようだ。また、同時に17年3月期通期の連結業績予想を発表。新規取引先の開拓に注力することなどで、売上高1兆6000億円(前期比5.8%増)、経常利益190億円(同23.2%増)を見込んでいる。加えて、3カ年の中期経営計画を公表し、業績目標として19年3月期売上高2兆円、経常利益200億円を掲げている。

■オープンドア <3926>  5,930円  +480 円 (+8.8%)  本日終値
 12日、オープンドア <3926> [東証M]が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比2.5倍の8.4億円に伸びて着地。続く17年3月期も前期比36.9%増の11.5億円に拡大し、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は旅行比較サイト「トラベルコちゃん」の機能拡充による利用者拡大で手数料収入が伸び、23.6%の大幅増収を見込む。併せて、6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いも向かった。同時に、「トラベルコちゃん」がヤフートラベルの国内宿泊予約サービスとの連携を開始したと発表したことも好感された。

■丸和運輸機関 <9090>  3,030円  +245 円 (+8.8%)  本日終値
 12日に決算を発表。「今期経常は16%増で2期連続最高益更新へ」が好感された。丸和運輸機関 <9090> が5月12日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比26.9%増の38.8億円になり、17年3月期も前期比15.7%増の45億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、3期連続増益になる。
  ⇒⇒丸和運輸機関の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「中計、19年3月期に経常益65億円目標」も買い材料。中期経営計画を策定。19年3月期に経常利益65億円(16年3月期実績は38.8億円)を目指す。

■コスモHD <5021>  1,466円  +118 円 (+8.8%)  本日終値
 12日に決算を発表。「今期最終は黒字浮上、10円増配へ」が好感された。コスモエネルギーホールディングス <5021> が5月12日大引け後(17:00)に決算を発表。16年3月期の連結最終損益は502億円の赤字(前の期は777億円の赤字)に赤字幅が縮小し、17年3月期は475億円の黒字に浮上する見通しとなった。
  ⇒⇒コスモHDの詳しい業績推移表を見る

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