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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~個人主体による中小型株物色が中心になりそう

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個人主体による中小型株物色が中心になりそう
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し
■前場の注目材料:米アップル、約2年ぶり安値~ハイテク株に影響か~




■個人主体による中小型株物色が中心になりそう

13日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になろう。12日の米国市場はまちまちの展開。週間新規失業保険申請件数が予想より増加したことで利上げ観測が後退したほか、原油相場の上昇が材料視される半面、ハイテク株の下げが重しとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の16635円。

オプションSQが通過することから、需給面では軽くなる可能性があるが、決算発表がピークとなるため、これを見極めたいとする模様眺めムードが高まりやすいと考えられる。機関投資家が動きづらいなか、個人主体による中小型株物色が中心になりそうである。

また、鴻海精密工業が発表した1-3月期営業益は8%減となり、これがiPhone販売への鈍化懸念となり、米アップルは約2年ぶりの安値をつけている。そのため、電子部品株などには、改めて嫌気売りが向かう可能性がありそうだ。

一方、SQが通過し、決算ピークが通過する来週以降は、主要7か国の首脳会議「伊勢志摩サミット」を控え、政府の財政出動策への期待が改めて下支え要因になりそうだ。下値の堅さが意識されるなか、決算結果もアク抜けとなれば、目先リバウンドが意識されてくる。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り750万株、買い960万株、差し引き210万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


5月06日(金):730万株の売り越し
5月09日(月):100万株の買い越し
5月10日(火):70万株の買い越し
5月11日(水):220万株の買い越し
5月12日(木):390万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウ上昇(17720.50、+9.38)・NY原油(46.70、+0.47)
・東レ、3期連続の最高益
・決算評価、内需株に上振れ期待
・4月景気ウオッチャー低下、熊本地震影響
・中国の銀行、不良債権41%増
・鴻海精密工業、1-3月期営業益8%減
・米アップル、約2年ぶり安値~ハイテク株に影響か~


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 4月マネーストックM3(前年比予想:+2.6%、3月:+2.6%)
※16年度補正予算案を閣議決定


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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