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【材料】Vテクが5年ぶり6000円台回復、有機EL関連として脚光

Vテク <日足> 「株探」多機能チャートより
 ブイ・テクノロジー<7717>の上げ足鮮烈、5連騰で一時650円高まで買われ、株式分割考慮で2011年7月以来5年ぶりの6000円大台を回復した。同社は製造・検査装置のファブレスメーカーだが、有機ELディスプレーでも実績が豊富だ。ファインハイブリッドマスクと周辺装置を手掛け、数年後の量産化を視野に同分野向け需要急増に対応した布石を打つ。17年3月期は営業利益段階で前期の3倍化(199%増益)に続き、有機ELパネルに絡む大型案件が相次ぐことから55%増の高変化が継続する見通しで、注目度が一気に増した。

 有機EL分野は米アップルがiPhoneに有機ELパネルを採用する方針にあることから、市場が急速に拡大する兆しにある。有機ELの量産では自社スマートフォン向けに生産する韓国サムスンのほかテレビ向け中心の韓国LGが双璧となっているものの、有機EL材料の開発力という点で優位性を持つ日本メーカーが、これを猛追する構えにある。ジャパンディスプレイ<6740>が主力生産工場で来春有機ELパネルの生産設備を立ち上げる方針が伝わるなか、Vテクをはじめ設備投資恩恵を受ける企業に改めてマーケットの視線が集まることが予想されている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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