【材料】リボミックが大幅高で上昇トレンド復帰、核酸医薬の関連有力株として脚光

　リボミック<4591>が大幅高で９８９円まで上値を伸ばし、４月２５日ザラ場以来の４ケタ大台復帰を目前に捉えた。創薬ニーズの高まりを背景に、希少性の高い新薬開発に特化するバイオベンチャーに世界のメガファーマ（巨大製薬企業）の視線が注がれている。そのなか、新たな創薬技術としてＤＮＡやＲＮＡ（リボ核酸）を構成する４種類の塩基を組み合わせた核酸分子を用いる核酸医薬が脚光を浴びており、ＲＮＡを活用したアプタマー医薬開発で強みを持つ同社に対し再評価機運が高まっている。

　核酸医薬は病気の原因となる遺伝子に直接作用して働きを抑えるのが特長で、製造コストの高い抗体医薬品に比べ、化学合成で安価に生産でき、なおかつ副作用が少ないことがポイント。生体内で分解されやすいという弱点があったが、薬物搬送システム（ＤＤＳ）技術の進歩に伴い、これが緩和されてきたこともあってにわかに注目を集めている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）