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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イーレックス、JUKI、協エクシオ、ライオン

イーレックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■イーレックス <9517>  1,879円  +277 円 (+17.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 9日、イーレックス <9517> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比42.6%増の16.1億円に伸びて着地。続く17年3月期も前期比51.9%増の24.5億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は企業向け電力販売が伸びるうえ、電力自由化に伴う家庭向け販売も寄与し、46.3%の大幅増収を見込む。同時に、19年3月期に経常利益70億円を目標とする中期経営計画を発表したことも買いに拍車を掛けた。

■JUKI <6440>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 JUKI<6440>が大幅高。同社は9日取引終了後、16年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算を発表、売上高は259億1000万円(前年同期比7.9%減)、営業利益は14億5500万円(同18.9%減)、最終利益は6億5000万円(同36.2%減)と低調だったが、市場では「為替の円高懸念や中国関連として売り込まれた銘柄だけに業績悪は織り込み済みで目先は買い戻しが優勢となった」(国内ネット証券大手)という声がある。また、「前場取引時間中に発表された中国CPIが市場予測並みで、PPIが前月よりもマイナス幅が縮小し市場予測よりも下落幅は小さく中国景気に対する過度な不安が後退したことも同社株にプラスに働いている」(同)とも指摘されていた。

■協和エクシオ <1951>  1,450円  +207 円 (+16.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 9日、協エクシオ <1951> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.77%にあたる270万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月10日から9月30日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前期比9.1%増の202億円に伸びる見通しとなった。併せて、今期の年間配当を前期比8円増の46円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■EIZO <6737>  3,000円  +376 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 EIZO<6737>が急反発。同社は9日取引終了後に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。営業利益は57億円(前期比12.2%増)を見込み、年間配当は前期に比べ10円増額の80円とする方針を示した。売上高は770億円(同2.8%増)を予想。手術室向けソリューションの事業展開などに注力し、主力の映像表示システム事業の売上高は前期比7.1%増の585億円を見込んでいる。

■オカモト <5122>  911円  +109 円 (+13.6%)  本日終値
 9日、オカモト <5122> が発行済み株式数の2.9%にあたる300万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は5月20日。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前期比26.5%減の71億円に減る見通しとなったが、売り材料視されなかった。

■ライオン <4912>  1,548円  +180 円 (+13.2%)  本日終値
 9日、ライオン <4912> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比2.7倍の61.3億円に急拡大して着地したことが買い材料。国内で主力のハミガキ粉や解熱鎮痛薬などの高付加価値品の販売が大きく伸びたことが寄与。原材料価格の低下やコスト削減も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の190億円→200億円に5.3%上方修正。増益率が5.0%増→10.5%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■ニチアス <5393>  794円  +89 円 (+12.6%)  本日終値
 9日、ニチアス <5393> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.26%にあたる300万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月10日から7月29日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前期比2.1%増の158億円に伸びる見通しとなった。併せて、今期の年間配当も前期比1円増の22円に増配する方針としたことも支援材料。

■ナガワ <9663>  3,105円  +339 円 (+12.3%)  本日終値
 9日、ナガワ <9663> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.6%にあたる50万株(金額で17億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月10日から9月30日まで。同時に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前期比13.9%増の45億円に拡大を見込み、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことも買いに拍車を掛けた。

■キッツ <6498>  498円  +54 円 (+12.2%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常は5%増益へ」が好感された。キッツ <6498> が5月9日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比3.7%減の73億円になったが、17年3月期は前期比5.5%増の77億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒キッツの詳しい業績推移表を見る

■矢作建設工業 <1870>  889円  +96 円 (+12.1%)  本日終値
 矢作建設工業<1870>が急騰。同社は9日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表、売上高は900億円(前期比1.4%増)、営業利益は76億円(同3.4%増)、最終利益は50億円(同7.2%増)を見込むなど好調が続く見通しで、市場コンセンサスを上回ったこともあって物色資金を一気に誘導した。同社は名古屋市東区に本社を置き、中部地区を営業テリトリーに建築・土木を展開し需要取り込みに成功している。建築部門は商業施設などの特命案件が利益に貢献。また、不動産事業も同社の強みでマンションの引き渡しが増勢だ。中期的には品川―名古屋間を結ぶ超ビッグプロジェクトであるリニア中央新幹線の関連受注にも期待がかかる。

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