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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日電産、DAC、Uアローズ、東急建設

日電産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電産 <6594>  8,164円  +314 円 (+4.0%)  本日終値
 日本電産<6594>は大幅高。同社は25日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表したが、売上高は1兆2500億円(前期比6.1%増)、営業利益は1300億円(同4.4%増)、最終利益は980億円(同6.7%増)を見込んでおり、前期の大幅増益に続く増益基調キープで事前の市場コンセンサスも上回ったことで、物色資金が集中する格好となった。車載用部品などが好調、触覚デバイスなども収益に貢献する見通し。16年3月期連結決算は売上高1兆1782億9000万円(前の期比14.6%増)、営業利益1245億3800万円(同12.3%増)、最終利益918億1000万円(同20.8%増)だった。

■DAC <4281>  836円  +27 円 (+3.3%)  本日終値
 25日、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム <4281> [JQ] が16年3月期の連結経常利益を従来予想の44億円→49.7億円に13.0%上方修正。増益率が74.7%増→97.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。前期業績の上方修正は2月に続き、3回目。インターネット広告市場の拡大を背景に、スマートフォン向け動画広告などが伸びたほか、子会社ユナイテッド <2497> [東証M]で投資事業が好調だったことが寄与。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,350円  +130 円 (+3.1%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が反発。SMBC日興証券は、同社の16年3月期第4四半期の売り上げの失速を受け16年3月期業績予想を減額も、17年3月期に粗利率の改善を期待する見方に変化なしとのリポートをリリース。従来よりもEコマースへの取り組みの強化がみられる点にも注目。従来Eコマースでは売り上げの会社計画が弱いがために欠品が生じていたが、今後Eコマースをより伸ばすという方針に基づく在庫配置が機会ロスのさらなる削減につながる可能性もあるとの見解を示している。投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は5700円から5900円へ引き上げている。

■あすか製薬 <4514>  1,486円  +41 円 (+2.8%)  本日終値
 25日、あすか製薬 <4514> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→15.2億円に52.0%上方修正。減益率が41.9%減→11.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。売上は計画を下回ったものの、原価低減や経費削減に加え、研究開発費の計上が後ずれしたことが利益上振れにつながった。

■日清製粉グループ本社 <2002>  1,841円  +36 円 (+2.0%)  本日終値
 日清製粉グループ本社<2002>、日本ハム<2282>、キリンホールディングス<2503>、味の素<2802>、ニチレイ<2871>など日経225種採用の食品株が高い。相場全般は週明けから、前週買われた主力銘柄に利食いの動きが表面化している一方、食品などディフェンシブストックに資金シフトの動きがみられる。指標面ではやや割高に買われているもの多いが、為替の動向や海外株市場の影響を受けにくい点は強みで、日米の金融会合の影響に左右されにくい株価特性が足もとの物色資金を誘導しているようだ。

■東急建設 <1720>  927円  +17 円 (+1.9%)  本日終値
 25日、東急建設 <1720> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の154億円→197億円に27.9%上方修正。増益率が91.9%増→2.5倍に拡大し、従来の11期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。前期業績の上方修正は2月に続き3回目。手持ちの建築工事が順調に進捗する中、採算重視の受注が奏功し、工事採算が改善したことが利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の20円→25円(前の期は13円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが9.4倍→7.4倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料。

■カッパ・クリエイト <7421>  1,217円  +19 円 (+1.6%)  本日終値
 カッパ・クリエイト<7421>がしっかり。25日の取引終了後、集計中の16年3月期連結業績について、売上高が従来予想の911億6200万円から803億2000万円へ、営業利益が27億円から25億4900万円へ下振れたようだと発表したが、業績悪化は織り込み済みとの見方が強い。繁忙期において入店客数に応じた商品供給が徹底できず販売機会ロスが発生したことや、大手競合他社の積極的な出店による競争激化で売上高が計画を下回ったことが要因としている。一方、純利益は27億6800万円から52億8100万円に上振れた。繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、繰延税金資産を27億7200万円追加計上し、法人税等調整額を同額計上したことが要因としている。なお、15年3月期は決算期変更に伴い13カ月の変則決算のため前の期との比較はない。

■野村マスター <3462>  170,800円  +1,700 円 (+1.0%)  本日終値
 野村不動産マスターファンド投資法人<3462>が上場来高値を更新。プラス圏をキープして前場の取引を終えている。UBS証券では、合併により資産規模8000億円程度まで拡大したため、外部成長効果が効きにくいと指摘。オフィス賃料の緩やかな上昇が始まったものの、築古物件も相対的に多く、大きな内部成長も見込みにくい点などを考慮すると、増配ペースはセクター平均に比べ緩やかになると解説。本格的な資産入れ替えの加速に期待したいとして、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を16万7000円から17万円に引き上げている。

■藤田観光 <9722>  500円  +4 円 (+0.8%)  本日終値
 藤田観光<9722>が小じっかり。国内大手証券では、好材料と悪材料が交錯していると指摘。悪材料は、熊本地震で九州地方にある4つのホテルの稼働率悪化懸念と、三重県所在のリゾートホテル「鳥羽小涌園」の営業を終了することに伴い、特別損失が発生する見通しとなった点と解説。好材料は海外2店目となるビジネス観光ホテルを台湾台北で開業を決めた事として、地震の影響の見極めには予断は許さないものの、現在のところ軽微と判断。レーティング「バイ」と目標株価880円を継続している。

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