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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、需給悪化懸念がくすぶる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 51861.71 -1.98%
25日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1046.17ポイント安(-1.98%)の51861.71で取引を終えた。52948.66から51748.28まで下落した。

NY原油先物の反落や鉄鉱石価格の下落がブラジル株を圧迫した。また、ブラジル中銀が発表した週次エコノミスト調査で、2016年の経済成長率見通しが-3.88%(前回-3.80%)に悪化したことも、売り材料になった。なお、インフレ見通しは、経済の低迷を反映して6.98%まで低下している(前回7.08%)。

【ロシア】MICEX指数 1955.47 -0.60%
25日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比11.79ポイント安(-0.60%)の1955.47で取引を終了した。1963.96から1944.94まで下落した。

ブレント原油先物が、ロシア株式市場の取引終了時点で45ドル割れになっていたことが指数を強く圧迫した。また、この日発表のドイツの4月IFO企業景況感指数が低下して欧州株安になったことや、米国の3月新築住宅販売件数が減少して米株が下落スタートしたことも、売り圧力になった。

【インド】SENSEX指数 25678.93 -0.62%
25日のインドSENSEX指数は続落。前日比159.21ポイント安(-0.62%)の25678.93、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同44.25ポイント安(-0.56%)の7855.05で取引を終えた。

小動きで寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、その後は安値圏でもみ合った。アジアの主要な株式市場がさえない展開を示したことを受け、インド株にも売り圧力が強まった。国内では、電力の需要見通しが下方修正されたことが圧迫材料。電力省はこのほど、2022年までの電力需要予想をこれまでの289ギガワットから239ギガワットに下方修正した。工業生産の伸び鈍化が電力需要の増加ペースを鈍らせると指摘された。

【中国本土】上海総合指数 2946.67 -0.42%
週明け25日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比12.57ポイント安(-0.42%)の2946.67ポイントと反落した。

需給悪化懸念がくすぶる。中国証券監督管理委員会が22日、新規株式公開(IPO)申請した7社を承認したことや、今週のロックアップ(売却制限)解除株が上海と深センを合わせて800億人民元を超えたことなどが嫌気された。元安も重し。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元の対米ドル基準値を約1カ月ぶりの元安方向に設定するなか、外国為替市場では一時4週ぶりの元安水準に低迷している。もっとも、下値は堅い。上海総合指数は一時1.43%安と売られたものの、引けにかけて下げ幅を縮小した。「供給側改革(サプライサイドの構造改革)」の進展に対する期待が持続するなか、関連銘柄などは物色されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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