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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日米金融政策に関心集中、ハイテク決算の市場反応見極め

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日米金融政策に関心が集まる、ハイテク決算の市場反応見極め
■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の売り越し
■前場の注目材料:米有力VC、日本のロボットや医薬品に関心




■日米金融政策に関心が集まる、ハイテク決算の市場反応見極め

25日の日本株市場は、買い先行の相場展開となろう。今週は日米金融政策に関心が集まることになるが、特に日銀の金融政策決定会合に市場の関心が集まりやすいだろう。日経平均は4日続伸で直近のもち合いレンジを上放れ、2月以来の水準を回復してきている。シグナルが好転してきており、先高期待が高まりやすい。22日のシカゴ日経225先物清算値は17700円台に乗せており、一段のリバウンドが期待されそうだ。

日銀の金融政策決定会合では、追加緩和に踏み切るとの見方が、ブルームバーグによるエコノミスト調査で6割近くに達したようだ。先週末には「日銀は金融機関への貸し出しにもマイナス金利を検討」とメディアが報じたことをきっかけに上昇トレンドが強まった。

また、為替市場では1ドル111円台に乗せてきている。今週は決算発表が本格化するが、今期大幅減益の流れが警戒されるなか、足元の円高一服により、アク抜けにつながる可能性はあるだろう。本日は日本電産<6594>の決算が予定されているが、電子部品大手の受注減が伝えられるなか、減益決算を織り込むシグナルが出てくることが期待される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1150万株、買い870万株、差し引き280万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


4月18日(月):150万株の売り越し
4月19日(火):110万株の買い越し
4月20日(水):730万株の買い越し
4月21日(木):220万株の売り越し
4月22日(金):700万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウ上昇(18003.75、+21.23)NY原油(43.73、+0.55)
・年金債務、企業を圧迫
・北朝鮮「潜水艦発射弾道ミサイル 発射実験成功」
・電子部品大手、4年ぶり受注減
・政府、AI開発に国際基準を提案
・米有力VC、日本のロボットや医薬品に関心
・ソフトバンク、自動運転の技術開発に参入



☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 3月企業向けサービス価格指数(前年比予想:+0.2%、2月:+0.2%)


<海外>
・豪、NZ市場は休場(アンザックデー)

《WA》

 提供:フィスコ

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