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【経済】日米の注目経済指標:米利上げ見送り濃厚も日銀は追加緩和の可能性


4月25日-5月6日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■4月27日(水)日本時間28日午前3時結果発表
○(米) 連邦公開市場委員会(FOMC)会合-予想は金融政策の現状維持
前回3月のFOMC会合では、経済活動は緩やかなペースで拡大し、労働市場の指標は引き続き力強さを増すとの見方が示された。ただし、世界経済と金融動向は引き続きリスクをもたらすとの判断が示された。世界経済の情勢やインフレ期待は前回時点と特に変わっていないことから、金融政策は今回も現状維持の見込み。

■4月28日(木)決定会合の終了予定時刻は未定
○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は追加緩和策導入
政府は4月の月例経済報告で景気判断を据え置いたが、熊本地震について「経済に与える影響には十分留意する必要がある」と指摘した。日本銀行の黒田総裁は20日の日銀半期報告で「マイナス金利は限界に来ているとは思わない」との見方を示しており、経済情勢を考慮して金融機関向けの貸出金利を引き下げることや、日銀当座預金における政策金利残高の適用金利を0.1ポイント引き下げて-0.2%に変更する可能性がある。

■4月28日(木)午後9時30分発表予定
○(米)1-3月期国内総生産速報値-予想は前期比年率+0.7%
参考となる昨年10-12月期国内総生産(GDP)確定値は前期比年率+1.4%で改定値から
0.4ポイント上方修正された。個人消費、民間住宅投資、輸出が上方修正された。ただし、今年1-3月期については住宅が伸び悩んでいる。アトランタ連銀の経済予測モデル「GDPNow」では19日時点で成長率は年率+0.3%と予想されており、10-12月期確定値の+1.4%を大きく下回る可能性が高い。

■5月2日(月)午後11時発表予定
○(米) 4月ISM製造業景況指数-3月実績は51.8
参考となる3月実績は51.8。新規受注指数は上昇したが、雇用指数は低下した。4月については、新規受注は伸び悩む可能性があるが、雇用は多少改善すると予想されており、全体としては3月実績に近い数字になるとみられる。

■5月6日(金)午後9時30分発表予定
○(米) 4月雇用統計-3月実績は、非農業部門雇用者数は前月比+21.5万人、失業率は5.0%
4月16日時点の失業保険新規申請件数は24.7万件に減少していることから、非農業部門雇用者数は20万人以上増加する見込み。失業率については、労働力人口に復帰した人数が増えているものの、3月から0.1ポイント低下して4.9%になる可能性がある。4月雇用統計は雇用情勢の改善が続いていることを示唆する内容になるとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、25日(月):(米)3月新築住宅販売件数、26日(火):(米)3月耐久財受注、(米)4月消費者信頼感指数、28日(木):(日)3月全国消費者物価指数、(日)3月失業率、(日)3月鉱工業生産、5月4日(水):(米)4月ADP雇用統計、(米)3月貿易収支、(米)4月ISM非製造業景況指数。

《FA》

 提供:フィスコ

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