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【材料】<動意株・18日>(大引け)=日本鋳鉄管、免疫生物研究所、ディップなど

鋳鉄管 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本鋳鉄管<5612>=ストップ高に買われたほか、栗本鉄工所<5602>も急動意となった。熊本県を中心とした連続的な大地震ではライフラインの損壊も深刻で、水道管が破裂し断水などの被害が出ている。日鋳鉄管や栗本鉄は水道管向けを中心とする鋳鉄管を手掛けていることから、ライフラインの復旧で重要な役割を担うとの思惑が短期資金の買いを誘導している。

 免疫生物研究所<4570>=後場に入り上げ幅拡大。この日正午ごろ、「カイコを用いた糖鎖構造に特徴を有する蛋白質の製造方法」に関する国内特許査定を受領したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同特許権は、抗体(IgG)が抗腫瘍作用やウイルス感染細胞除去作用を発揮するために重要なメカニズムであるADCC活性が増強された抗体を、カイコにて生産する方法を含む「カイコを用いた糖鎖構造に特徴を有する蛋白質の製造方法」に関するもの。

 ディップ<2379>=急反発。前週末15日にビーコン管理プラットフォームを運営するTangerine(東京都渋谷区)などと共同で、iBeaconを活用した広告配信プラットフォーム「SocialAd(ソーシャルアド)」の実証実験を開始したことを発表しており、これを好感した買いが入っている。この実験の第1弾としてiBeaconを多摩モノレール沿線に設置し、求人検索アプリ「バイトル」(iOS版のみ)において広告配信を実施する。また、岩井コスモ証券では同日付で投資判断「A」、目標株価3200円を継続とするリポートを発表しており、強気を維持したことで買い安心感が働いている。

 ドーン<2303>=急騰。GIS(地理情報システム)クラウドソリューションで業界に先駆する実力を有し、官公庁や自治体に加え、民間企業向けにも高実績を誇る。官民を挙げて研究開発が進む自動運転車に絡みデジタルマッピング分野での注目度は高い。前週は日産自動車<7201>が高速道路上を自動走行する市販車を8月に発売すると報じられたことが、人気化を後押しした。また、直近は熊本地震を受けたドローンの活躍余地が、同社の株価を刺激している面もあるようだ。

 アクセルマーク<3624>=ストップ高。同社は17日、対戦RPG「ワールドクロスサーガ ―時と少女の鏡の扉―」がサービス開始から2日間で20万ダウンロードを突破したと発表。期待感が高まるかたちとなっているようだ。このゲームは、子会社のアクセルゲームエンターテインメントが提供。15日から正式サービスを開始している。

 地盤ネットホールディングス<6072>=ストップ高。熊本地震を受けて、地盤に対する関心の高まりから、地盤調査需要が増えるとの思惑が引き続き働いているようだ。同様に地盤保証などを行うサムシングホールディングス<1408>にも買いが入りストップ高となっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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