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【市況】東京株式(大引け)=529円高、欧米株高受け先物主導で高値引け

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は前日の欧米株高を受け主力株を中心に広範囲に買いが続いた。日経平均株価は連日の大幅高で、引け際に値を伸ばし高値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比529円83銭高の1万6911円05銭と急騰、3日続伸となった。東証1部の売買高概算は25億273万株、売買代金概算は2兆6689億円。値上がり銘柄数は1797、対して値下がり銘柄数は125、変わらずは29銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株が軒並み大きく買われたことに加え、為替も1ドル=109円台半ばまで円安が進み、前日に続きリスクオフの巻き戻しが進んだ。17年3月期業績への円高の影響が懸念されていた自動車や電機など輸出セクターが買い戻されたほか、前日の欧米市場で金融株が大きく上昇した流れを受け、保険や銀行株にも物色資金が向かった。鉄鋼をはじめ市況関連の上げも目立つ。日経平均は後場いったん伸び悩む場面もあったが、先物主導のインデックス的な買いも後押しして、後場終盤に再び買い直される展開となった。きょうは全体の92%の銘柄が値上がりしており、大引け時点の東証1部の騰落レシオは115%まで上昇している。東証1部の時価総額は500兆円台を回復した。

 個別では、ファナック<6954>、村田製作所<6981>が上昇、新日鉄住金<5401>、神戸製鋼所<5406>なども買われた。保土谷化学工業<4112>が大幅高、ネクシィーズグループ<4346>、日本ガイシ<5333>も高い。DMG森精機<6141>が物色人気をみせたほか、協和発酵キリン<4151>、T&Dホールディングス<8795>なども値を上げた。

 半面、小野薬品工業<4528>が軟調、ローソン<2651>も値を下げた。ガリバーインターナショナル<7599>、サイゼリヤ<7581>などが大幅安、SUMCO<3436>も売られた。スタートトゥデイ<3092>、イオンフィナンシャルサービス<8570>も安い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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