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【材料】国際帝石、国内大手は純利益予想を下方修正、アバディLNG事業の陸上施設化要請はネガティブ視

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
 国際石油開発帝石<1605>が5営業日ぶりに大幅反発。現在は上げ幅を縮小している。6日のNY原油先物市場でWTI価格が大幅続伸し、エネルギー関連株が上昇した流れを受け、今日の東京市場では国際帝石のほか日本海洋掘削<1606>や石油資源開発<1662>、石油元売りのJXホールディングス<5020>などに採算の改善などを期待した買いが入り、軒並み高となっている。

 SMBC日興証券はリポートで、4月5日の会社側業績予想修正や足元の事業環境等を踏まえ、国際帝石に対する16年3月期の純利益予想を前回の510億円から360億円へ、17年3月期は710億円から500億円へ、18年3月期は1070億円から900億円へ下方修正している。

 同証券ではまた4月4日に会社側から、インドネシア政府よりアバディLNG事業に関し、FLNG(浮体式)方式を改め、地元産業に恩恵の大きい陸上施設化を要請されたと発表されたことを受け、陸上施設化により、パイプラン建設費やインフラ建設費が増大し、総事業費が当初見込みより増大する可能性が考えられ、ネガティブな印象であると指摘している。

 投資評価は「2」(中立)を継続し、目標株価は970円から900円へ引き下げている。
《MK》

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