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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~円相場を睨みながらの相場展開に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:円相場を睨みながらの相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き470万株の買い越し
■前場の注目材料:・黒田日銀総裁があいさつ


■円相場を睨みながらの相場展開に

7日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが100ドル超の上昇となった。原油相場の上昇が好感されたほか、注目されたFOMC議事録では、4月会合での利上げにも否定的な見解が強まっていたことが明らかになったことが材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の15745円。FOMC議事録を受けて円相場は1ドル109円75銭辺りでの推移となるなか、円相場を睨みながらの相場展開になろう。

原油相場の上昇を背景に資源・素材関連などは底堅く推移しよう。一方で、昨日比較的堅調に推移していた自動車株の底堅さがみられるかが注目されるところ。また、ディフェンシブ物色がみられていた薬品では、厚労省が2018年度から、高額の薬について薬価の算定方法を見直すと報じられており、重石になる可能性がある。

6日の日経平均はアベノミクス初の7日続落となったが、いったんは反発が意識されやすいところではある。ただし、あくまでも自律反発の域は脱せないとみられ、SQを前にしたインデックス売買に振らされやすい。個別についても物色対象は広がりづらく、テーマ株の一角などに短期筋の資金が集中しやすいだろう。

また、海外ではイエレンFRB議長、バーナンキ前議長、グリーンスパン元議長、ボルカー元議長の討論会が開催され、「ミレニアム世代の人口問題」をテーマに公開討論を行う予定である。直接の議題ではないものの、金融政策に言及する可能性があり、相場の変動要因になるだろう。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き470万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り880万株、買い1350万株、差し引き470万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

3月31日(木):980万株の買い越し
4月1日(金):920万株の買い越し
4月4日(月):330万株の売り越し
4月5日(火):10万株の買い越し
4月6日(水):250万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウ反発(17716.05、+112.73)NY原油(37.75、+1.86)
・日経平均、アベノミクス初の7日続落
・FOMC議事録、4月利上げに否定的
・黒田日銀総裁があいさつ
・ホンダ<7267>、中国の3月新車販売14%増


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00 日銀全国支店長会議
・09:30 黒田日銀総裁あいさつ


<海外>
・09:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演

《WA》

 提供:フィスコ

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