【市況】東京株式(大引け)=390円安、下値模索続き97%の銘柄が下落
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
大引けの日経平均株価は前日比390円45銭安の1万5732円82銭と大幅安で6日続落。東証1部の売買高概算は22億3387万株、売買代金概算は2兆2797億1000万円。値上がり銘柄数は43、値下がり銘柄数は1896、変わらずは11銘柄だった。
きょうの東京市場は引き続きリスク回避の売りが加速、日経平均は一段と下値を模索する展開を強いられた。前日の米国株市場は反落も底堅さをみせたが、今の東京市場は円高方向に振れる為替相場が最大の売り材料となっている。目先は1ドル=110円80銭近辺の推移と円買いの動きが加速、つれて自動車など為替感応度の高い輸出セクターを中心に見切り売りがかさんだ。一方、内需株も総崩れ状態で、銀行株の下げが地合い悪を助長している。外国人投資家の売り圧力や、今週末のオプションSQを控えた仕掛け的な売りに加え、GPIFなど公的の買いが3月期末で一巡したとの観測も、買いを手控えさせた。東証1部の97%の銘柄が下落している。
個別では、トヨタ自動車<7203>が商い増勢のなかで下値模索を継続、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>なども値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が大幅安となり、キーエンス<6861>、ファナック<6954>も安い。メディカルシステムネットワーク<4350>が急反落、さくらインターネット<3778>、KLab<3656>も大きく下落した。
半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、ソニー<6758>も底堅い。キユーピー<2809>が値を飛ばし、アダストリア<2685>も買われた。大東建託<1878>が上昇、日本水産<1332>、東洋紡<3101>なども物色人気となった。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)